プライベートバンクを取材 秘密のベールを暴く (3)
またプライベートバンクの顧客は、その他の「特権」を手にすることができる。例えば大病院の有名な専門家の予約を取ることが可能だ。空港には専用のVIPルームがあり、グリーン搭乗ルートなどが提供される。
◆顧客のクラス分け
プライベートバンクの「入門クラス」は、600−1000万元が基準となっている。この1000万元は個人の総資産ではなく、1日当たり販売額平均が1000万元に達するという意味だ。
銀行はすでにプライベートバンクを利用している顧客に対して、その資産総額に応じ3−5のクラスに分ける。ピラミッドの頂点に立つ顧客の資産総額は、1億元(約15億5000万円)に達することが多い。ハイクラスの顧客ほど、プライベートバンクで提供されるサービスが、より行き届いた専門的なものになる。
業界関係者によると、プライベートバンクの顧客は民間企業の経営者が中心で、全体の約7割を占めている。他にもプロの経営者、企業役員、大株主、自由投資家などがいる。「ハイクラスの顧客は男性中心と思われがちだが、実際にはそうではなく、一部のプライベートバンクでは女性顧客数が男性を上回っている」という。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月17日