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海外ショッピングブームの裏に国内免税産業の後れ (2)

 清華大学中国経済研究センターの常修沢研究員によると、中国の観光サービス産業では、輸入製品の免税ショッピングの発展水準が欧米や周辺の韓国、タイなどの国々より後れており、多くの中国人観光客が海外の免税店の価格に引き寄せられることになる。海外でカバンを3つか腕時計を2つ買えば、浮いた金額で往復の航空券代を優にまかなえるという。

 他国に比べ、中国の免税産業の業態は画一的で、世界に占めるシェアは小さい。現在は北京市と上海市の出入国地点にだけ入国時に利用できる免税店が設置されており、海南省の離島免税業務が実施される三亜市の免税店を除き、他地域の免税店はすべて営業を停止している。出入国する観光客は限られた免税ショッピングしか楽しめず、中国国内ではハイエンド製品を大量に消費することは難しい。

 多くの国の免税業務をみると、出国時に利用できる免税店、入国時に利用できる免税店、免税ショッピング、離島免税ショッピング、地域の店舗でのショッピングなど、さまざまな免税の業態を取っている。現在、米国、カナダ、オーストラリア、韓国、欧州のほとんどの国がすべての免税業態をそろえており、海外からの観光客は旅行の各段階で免税ショッピングを楽しむことができ、現地の観光サービス産業の競争力を効果的に高めている。

 関連機関のまとめた統計によると、11年の中国の免税業務売上高は100億元を超えたが、世界の免税市場全体に占める割合は約4.1%で、韓国の36%だった。

 ▽中国の地域免税店の発展加速を

 国内免税産業の発展の遅れと対照的に、中国には免税ショッピングの巨大な潜在力がある。中国免税品(集団)有限責任公司がまとめた統計によると、11年4月20日に中国人の離島免税施策が実施されてから現在までのわずか2年ほどで、同集団の三亜市にある免税店にはのべ約665万人が訪れた。12年の売上高は20億3700万元で同102.66%増加した。同省海口市の税関の統計によれば、13年上半期に三亜の免税店では離島免税政策の対象製品184万3千点が販売され、価格は14億8千万元に達したという。

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