女性は男性化・男性は主婦化 おひとり様経済が新たな商機を (2)

人民網日本語版 2019年02月25日11:28

こうした現象は海外でより顕著だ。欧州連合(EU)の行った調査によると、イタリアでは2~5人家族の一般世帯の1人あたり1ヶ月の平均食費は187ユーロ(1ユーロは約125.6円)だが、単身者は320ユーロで、71%も上回るという。また英国での研究によると、単身者の年間支出は配偶者がある人より5千ポンド(1ポンドは約144.3円)多いという。

英国に本社を置く独立系調査会社ミンテルが今年3月に発表した報告書「単身消費者に向けた営業販売――中国2017年」では、単身の消費者の61%が、「最も興味があるのは娯楽」と答え、これには映画鑑賞やテレビドラマ観賞が含まれる。次に多いのは旅行の56%、スポーツ・トレーニングの48%だった。「同じ興味や趣味をもった人」向けの市場での営業販売活動は、単身者に最も人気があり、単身者の年代別に設計された市場での相互連動の活動は特に人気が高い。どの活動でも、仲間に入り新しい友人と出会うことが、参加の最も強い動機だ。

自如網の熊林最高経営責任者(CEO)は、「1人での生活の背後には多様化した生活スタイルがあり、物質的に極めて豊富であること、社会全体の質が向上していること、インターネットが需要と供給を正確に効率よく結びつけられること、この3つの条件が新しい生活スタイルを支えている」との見方を示した。

▽個人を中心とした消費が発展する

ミンテルのライフスタイルに関するシニア研究アナリストの馬子淳氏は比較研究を経て、「シングル層の単身者像は実に豊富で、いくつかのシンボル的なラベルを貼って定義することは難しい。単身者の反対は配偶者あり、または既婚者だが、消費分野の『シングル経済』は内容がより広い」ことがわかったという。中央テレビ市場研究(CTR)の研究チームがまとめた調査データでは、中国のネットユーザーの82.9%が、「1人で消費したことがある(食事、映画、街をブラブラ、旅行など)」と答え、男女別にみると、男性は女性より割合が高く、年代別にみると、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の割合が高く86.9%と86.6%に達し、これより年長者と若年者の割合は相対的に低い。また学歴が高いほど割合が高くなり、修士以上の人は90%に迫ったという。

日本の経営コンサルタント・大前研一氏は消費市場の新たな金鉱といえる「お一人様の新経済」を見据え、たとえば小売産業では、一人暮らし世帯が中心の東京では、大型スーパーの売り上げは減少を続けるが、コンビニや生鮮食品を扱う小型食品スーパーは市場の可能性がますます大きくなっているという。実際、一人カラオケ、レストランの一人用席、小型冷蔵庫、豊富な輸入食品を提供する高級小売店、不動産業者が推す精巧な作りの小型住宅や個性的なデザインの住宅など、シングル向けのビジネスチャンスが各産業で花開きつつある。

天猫(Tmall)が昨年11月に発表した報告書のデータでは、過去10年間に消費財、家電、家具・インテリア製品から化粧品、スキンケア製品、日用品など、いずれも1つの塊としての消費規模が小さくなり、機能がより細分化されていることがわかる。同報告書は、「天猫のインターネット店舗で小型電子レンジや小型洗濯機を買う人の増加率が最も大きく、過去1年間はレンジが970%増加、洗濯機が630%増加した。100グラム入りの米、200ミリリットル入りの赤ワインが同類製品の中で人気があり、「一人分」の商品が小売りのパターンとして定着した。つきあいという側面が非常に強い火鍋でさえ、一人で食べるのが流行っており、過去1年間にインスタントミニ火鍋を購入した人は前年比208%増加した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年2月25日

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