最近の一連の社会調査によると、中国と日本、韓国では、結婚も恋愛もせずに一人暮らしをする人が増加しており、このような「独身族」のライフスタイルに対する満足度も上昇傾向にある。環球時報が伝えた。
韓国の英字紙「コリアタイムス」の7日付の報道によると、韓国国民銀行がこのほどソウルや京畿道などで25-59歳の独身男女約2100人を対象に調査を実施したところ、回答者の7割が今の生活に「満足している」と答えた。年齢や男女別に見ると、20代の女性が最も独身志向が強く、82.7%が今の独身生活に「満足している」と答えた。40歳以上の女性を見ると、独身生活に「満足している」という回答は78.5%だった。一方、男性は、年齢が高くなるほど、喪失感が大きくなるようで、20代の場合、独身生活に「満足している」という回答は71.2%だったものの、30代と50代の割合はそれぞれ66.6%と51.4%だった。回答者の39.5%は「自由な生活」や「決定の自由」を非常に重視しており、33.2%は、独身生活なら「自由な時間を邪魔されない」ことを重視していた。「独身なら家庭の責任という重責を担わずにすむ」と率直な回答をする人も7.3%いた。
韓国国家統計庁が9月末に発表した統計によると、韓国の一般世帯1967万世帯のうち、単身世帯は562万世帯で全体の28.6%を占めており、21世紀初期の2.5倍に当たる。韓国では「独身族」が今後もさらに増加すると見られている。
韓国人に比べると、日本人の独身生活に対する考えや悟りはさらに一歩進んでいるようだ。日本の英字紙「ジャパンタイムズ」によると、ある調査会社が今年5月に日本国内の40歳以上の独身男女を対象に調査を実施したところ、回答者の7割以上が一人暮らしを楽しんでいるほか、生涯独身、一人で死を迎える覚悟ができていることが分かった。「日本では女性の世話に頼って生活している男性が多いため、日本の女性は、男性より一人暮らしに適応しやすい」と専門家が分析している。公式統計によると、日本では16年の時点で、一人暮らしの人口が1343万人に達しており、40年には、単身世帯の割合が39%に達すると予測している。
米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の報道によると、中国の若者は結婚に対してより慎重な姿勢を見せるようになっており、配偶者を選ぶ際の相手に対する条件も一層高くなっている。多くの若者が大都市に住んで忙しく働き、結婚や恋愛などの問題は先延ばしにしたり、考えないようにしている人もいるほどだ。一方で、国民の教育水準や社会の寛容度も向上しており、そこに不動産価格が高止まりするなどの客観的な要素も重なって、中国でも「独身主義」という観念が広まる環境が整いつつある。統計によると、中国の18年1-3月期の結婚率は5年前に比べて30%も急落した。「晩婚でも気にしないし、ずっと独身でもいい」との見方を示す若者が現在増えている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年10月10日
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