中国共産主義青年団中央ネットワーク映画・テレビセンターと「青年の声」結婚・恋愛サービス委員会は北京で22日、「現代青年群体の恋愛・結婚観調査報告」(以下、「報告」)を共同で発表した。報告から、現代の青年がパートナーに求める最重要ポイントは、「健康」と「能力」で、若者の約7割が、「結婚は焦ってするよりじっくりと出会いを待ち続ける」と望んでいる状況が明らかになった。また、若者が独身から抜け出せない三大原因として、「交際範囲が狭い」、「仕事が忙しい」、そして「自分から自発的にアクションを起こさない」が挙がった。中国青年報が伝えた。
「報告」は、各級青年団のルートを通じて、科学的サンプリング調査の原則に則り、異なる地域に住み、異なる分野で活動する若者を対象にアンケート調査方式で行われ、最終的に3082件の有効回答が集まった。同報告は、若者の「配偶者選択観」、「恋愛観」、「結婚観」、「出産・育児観」、「恋愛・結婚に対する倫理観」および「団組織が実施する青年恋愛・結婚サービスに対する考え方」の6分野から若者の恋愛・結婚観に対する分析を行い、取りまとめている。調査によると、「健康」と「能力」が、若い男女ともに、結婚相手を選ぶ際に重視するポイントだった。注目すべきは、相手の「学歴」、「出身地」、「家庭環境」、「収入」に対する若い男女の注目度は、総じて低かったことだ。従来の考え方にある「家柄のつり合い」については、現代の若者の配偶者選びにはより多様化する傾向が見られ、「内在する合致性」をさらに重視している。
「報告」によると、家族からの「結婚の催促」は、若い独身者にとって最大のプレッシャーの源となっている。「独身でいることの最大のプレッシャーの源として、若者の50%は、「家族からの結婚の催促」と答え、「世間の目」がそれに続き、「自分が自分にかけるプレッシャー」が第3位だった。ずっと理想の結婚相手が見つからない場合、「相手との出会いを待ち続ける。この人、という人が現れるまでは結婚を急がない」と答えた人は70%に達した。「待ち続ける」と答えた人は、男性より女性の方が多かった。
若者の恋愛観については、男性の7割以上が、「積極的に相手を探す」と答えたが、女性の場合、この割合は3割あまりにとどまった。また、若者の結婚観を見ると、結婚に対する好感度において若い男性は若い女性より高く、男性の半数は、結婚について「とても安心感を抱かせてくれるもの」と答えた。調査によると、「人生は、結婚してようやく円満に展開していく」と考える若い男性は68%に上ったが、若い女性におけるこの割合は49%だった。このうち、女性の36%は、「独身でも幸せに生きていける」と答え、このような考え方を持つ女性の割合は、男性の2倍に上った。
若者の出産・育児観については、現代の若者も、伝統的な育児観が主流となっており、「二人っ子」政策は若者たちに深く受け入れられている。今回の調査によると、多くの若者が、「夫婦と子供が一緒に生活する」という「伝統的家庭」が「最も理想的な家族モデル」と認識しており、「ディンクス家庭(子供をもたない夫婦2人だけの家庭)」を選ぶ若者は6%にとどまった。このような結果から、中国の伝統的な出産・育児観が、引き続き若者に支持されている状況が見て取れる。全面的な「二人っ子」政策のもと、若者の約6割が、「子供は二人持ちたい」と答えた。また、「結婚後、2年以内に子供が欲しい」とする若者は59%に達した。
調査によると、ネット恋愛や婚活サイト、婚活アプリに対する若者の好感度はやや低かった。異性と知り合いになる手段として、若者の73%は、「職場、団組織、社会組織が主催する懇親会」を選択、「SNSアプリ」を選んだ人は11%、「婚活サイト」は6%、「テレビのお見合い番組」は2%だった。また、調査によると、団組織が主催する婚活イベントも、若者たちの間で人気が高かった。今回の調査によると、若者の75%が、団組織が主催する親睦会について、「支持・認可する」と答えた。団組織によるオフラインの交友活動は、若者の間で、かなり評判が高かった。
報告では、若者向け結婚・恋愛サービスのニーズに対応するため、以下のような具体的提案が示された。
・さまざまなテーマの青年社交親睦イベントを開催し、独身青年の心理的ストレスを緩和し、若者の正しい恋愛・結婚観の確立をサポート
・若者に対する知識教育の普及を強化し、青年が科学的で健全なジェンダー観を確立するのをサポート
・オンライン婚活サービスに対する信頼度を高め、健康的で好ましいオンライン婚活交友環境を創造
(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月23日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn