「10年前には、北京で初めて住宅を購入する人の平均年齢は26歳だったが、今は32歳だ」。不動産研究プラットフォーム・貝殻研究院の楊現領院長(不動産情報プラットフォーム・貝殻找房のチーフエコノミストを兼任)は以前、このようなデータを明らかにした。そして現在では、初回購入年齢がどんどん後ろ倒しになっているだけでなく、独身族も住宅市場の主要な買い手になりつつあるという、さらなる変化がみられる。「証券日報」が伝えた。
中古住宅情報を提供する麦田房産の統計では、2018年1〜9月には、北京で住宅を購入した独身族のうち、女性が52%を占め、男性は48%で、女性が男性を4ポイント上回った。また住宅を購入した独身族のうち、北京以外の戸籍の人が77%に上り、このうち河北省と山東省の戸籍の人がそれぞれ8%だった。
具体的なデータをみると、北京の独身族で住宅を購入した人のうち、26〜30歳が半分を占め、生活が徐々に安定し、仕事も発展期にさしかかる31〜35歳がこれに次いだ。ピークは28歳で10.3%を占め、29歳と27歳が続き、三者を合わせると26.3%に上った。購入資金がどこからきたかをみると、自己資金のほか、「親から」も引き続きよくみられる。
注目されるのは、麦田の統計では、北京の独身族の住宅購入の平均取引額は総額600万元(1元は約16.4円)以下が最多で46%を占め、600万〜1200万元が38%を占めたことだ。麦田は、「独身族は一般的にいって経済的な蓄積に限界があり、住宅購入時に親から資金を借りるという人が多く、購入コストは全体として市場の平均水準を下回る」との見方を示す。
決済方式をみると、独身族で一括購入は32%にとどまり、市場全体の平均の40%を下回った。独身層は若い人が多く、今後の収入の伸びに期待できることから、ローンを選択する傾向が強いと考えられる。
独身族が購入した住宅の特徴はどうか。データによると、独身族は2LDKを選ぶ人が最も多く42%に達し、以下、1LDKの31%、3LDKの23%が続いた。面積では、60〜90平方メートルの物件が34%に達した。ここからわかることは、住宅のタイプや面積を選ぶ際、独身族は身の丈に合った選択をするということ、設計の合理性や居住時の快適さをより重視していることだ。
独身族の選択した住宅の所在地をみると、上位5位の人気エリアのうち4ヶ所が朝陽区にあった。ベスト3は回竜観、望京、朝青の3エリアで、西二旗、大望京商務区、朝陽公園など会社員の勤務先に近いこと、不動産資源の選択肢が多く、関連施設も多く、地下鉄も通っていることなどから、独身族が最も好む住宅購入エリアとなっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月12日
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