アカデミー短編アニメ映画賞に中国女性監督の「Bao」 (2)

人民網日本語版 2019年03月01日16:28

▽中国のグルメが中国の親心を語る

「家庭」と「愛情」はこれまでずっとピクシー映画が関心を抱いてきたテーマだ。全編8分間の「Bao」では、中国のグルメである肉まんが人格をもった赤ちゃんのように動き出し、中国の母親と子どもの関係、愛情と成長、親心と理解、子どもを包み込むことと子どもが自立して親元を離れるまでの過程が描かれている。

石監督は肉まんの意味するところについて、「1つ目は肉まんは中国を代表する食べ物として、2つ目は同じ発音の漢字『宝』、つまり宝物のように大事な赤ちゃん、両親に大切にされる子どもをたとえている。そして3つ目は抱え込むこと、手元に置いて管理することを意味する。4つ目は包み込むことと理解を意味する」と述べた。

また石監督は、「愛とは一種の依存関係であり、理解であり、また手放すことでもある。子どもはいつか必ず大人になる。子どもに対する愛について、両親はどのように愛情を示すか考えなければならない。そして子供が自立して親元を離れる際は、いずれにせよ手放さなければならない」と述べた。

グルメの背後にある共通の感情は、母親、家庭、おいしいもの、包み込むやさしさ、そして愛だ。この作品は言葉の壁を越えただけでなく、東洋と西洋の文化的な相違を乗り越えて、親の愛情の温かさと日々の暮らしの素晴らしさを人々に伝えている。国境を越えた「愛の言葉」に接して、多くのネットユーザーが「思わず泣いてしまった」とコメントを寄せている。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年3月1日

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