中国の石油製品価格は2月28日の調整で「4回連続の上昇」となり、消費者の移動交通コストも上昇を続けている。今回の調整後、雲南省や四川省をはじめ、各地で92号ガソリンが再び「7元時代」(1元は約16.7円)に戻ることになった。中国新聞網が伝えた。
国家発展改革委員会の通達によると、3月1日午前0時より、国内のガソリン価格を1トンあたり270元引き上げ、ディーゼル価格を同260元引き上げたという。
化学工業関連の情報を提供する卓創資訊や隆衆資訊などの機関の試算では、今回の引き上げ調整で89号ガソリンが1リットルあたり0.20元値上げ、92号ガソリンが同0.21元値上げ、95号ディーゼル油が同0.22元値上げ、0号ディーゼル油が同0.22元値上げになる。
今年に入ってから石油製品価格の調整は4回行われ、すべて引き上げ調整だった。今回の調整により、今年に入ってからガソリン価格は累計で1トンあたり670元上昇し、ディーゼル油価格は同645元上昇したことになる。
次回の調整は3月14日午後12時にスタートする予定で、分析によると、「5連続上昇」が予想されるという。
隆衆資訊の李彦アナリストは、「現在、国際原油市場は引き続き好材料の方が多く、OPEC(石油輸出国機構)の減産プロセスは順調に進み、サウジアラビアは減産は下半期まで続く可能性があるとしている。さらにベネズエラの地政学的情勢が不安定で、市場を積極的に支えている。次の石油製品の調整は引き上げ調整になる可能性が高い」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月1日