11月30日午後12時、新たな石油製品価格調整の動きがあった。中国国内の石油製品価格は「3回連続の値下がり」になり、全国の多くの地域で92号ガソリンが「6元時代」に戻る見込みだ。中国新聞網が伝えた。
石油化学産業の情報を提供する隆衆資訊や卓創資訊などの機関の予測では、値下げ幅は1トンあたり500元(1元は約16.4円)前後で、1リットルあたり約0.4元の値下げになる。今回の価格調整後、多くの地域で92号ガソリンが6元台になり、今年4月の水準に戻る見込みだ。現在の同ガソリンの1リットルあたり小売価格は7.1~7.3元。
11月に入ってから石油製品価格が引き下げ調整されたのは、これが3回目。前々回の2日には1トンあたり300元以上、前回の16日には同400元以上引き下げられた。
国内石油製品価格引き下げの原因は、国際原油価格の持続的な急落だ。最近、国際原油先物取引価格が12営業日連続で低下し、34年ぶりに連続低下の記録を更新した。
10月初めから現在までの間に、国際原油価格は30%下落した。ロンドン国際石油取引所のブレント原油価格は1バレル約86ドル(1ドルは約113.6円)という4年ぶりの高値に迫った後、大幅に下落して、同60ドル以下まで下がった。ニューヨーク商業取引所で取引される米国産ウエスト・テキサス・インターナショナル(WTI)の原油先物取引価格も、1バレル50ドルに迫った。
卓創資訊の高健アナリストは、「国際原油価格の現在の下落基調は、ここ1年ほどの持続的上昇に対する修正の動きだ」との見方を示す。
次回の調整は12月24日午後12時に行われる予定で、現在の国際原油市場では弱材料が優勢な状況にあることから、多くの関連機関が次回も引き下げ調整になる可能性が高いと予想する。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年12月3日
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