注目集める「罵倒グループ」に「称賛グループ」 生まれては消えるネット上の「カーニバル」 (2)

人民網日本語版 2019年03月18日16:42

テンポの速い現代の生活で、すべての大人は常にストレスにさらされ続けている。そのストレスとは人によっては学業であったり、日常生活や仕事であったりする。そしてマナーや秩序という制約のもと、ストレスやそこから生じるマイナス感情は、全て心の中に隠された状態となっている。

幸いなことに、インターネットがある。インターネットの本質的特徴は、匿名性にある。見知らぬ繋がりの希薄な空間において、人は誰でも、重たい仮面や偽装を取り去って、徹底的に感情を解放することができる。「罵倒グループ」は、その最も典型的なものと言える。他者を罵倒するプロセスで、人々が発する下品な言葉や言い回しの一言一言は見知らぬ人に聞かせるというよりも、実は現実の生活において避けることのできない人や物事に対して言っているのだ。

「称賛グループ」は、「罵倒グループ」の変化形に過ぎず、わずか数分間の狂気じみた無差別攻撃のような称賛を受けることで、マイナス感情を少しの間だけでも吹き飛ばすことができるのだ。

道徳という大義名分を振りかざして、「罵倒グループ」や「称賛グループ」はインターネットの言語環境を汚染すると断じる人もいるが、実際には、こうした行為を大げさにとらえる必要は全くないのではないだろうか。彼らはただ単に感情のはけ口にしているだけに過ぎず、物事の解決には何の役にも立たないかもしれないが、少なくともそのマイナス感情は緩和されるはずだ。また、「罵倒グループ」や「称賛グループ」のメンバーは、少なくとも自ら進んでそのメンバーとなっているのであり、あらゆる発言はグループ内に限定され、それが逸脱することはない。彼らは、ネットのいたる所で不満を鳴らし、危害を及ぼす「杠精(揚げ足取り)」に比べればはるかにマナーがあると言ってもいいほどだ。

〇ネット上で生まれては消える「カーニバル」

急成長しているネット時代において、「90後(1990年代生まれ)」、「00後(2000年代生まれ)」、「10後(2010年代生まれ)」などの世代は、「ネット原住民」と呼ばれている。ネット原住民の風貌は、ネット・サブカルチャー現象の特徴も決定づけている。

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