まず、彼らは、ある種の「カーニバル」的性格を呈している。哲学者ミハイル・バフチンの「カーニバル理論」によると、カーニバルが来ると、人々は厳格な身分秩序を打破し、あらゆる人が自由気ままに無礼講で人と交流し、心の赴くままに自分を装い、やりたい放題に歌い踊り、自由自在に喋り、笑う。
「罵倒グループ」であろうと「称賛グループ」であろうと、だれもが平等であり、全てを嘲笑し、全てをからかう。新鮮で面白く相互作用性が強いため、若者は喜んでその中に身を置き、簡単にあらゆるネットワークの注目対象となる。
次に、インターネット現象の特徴は、その栄枯盛衰の速さにある。急激な盛り上がりを見せたと思いきや、瞬く間に消えてなくなってしまう。昨年、「罵倒グループ」が一気にブームになったが、すぐさま消え去ったことからも一目瞭然だ。今回、突然「称賛グループ」が注目されなかったなら、人々は「罵倒グループ」の存在すら忘れていたかもしれない。同じように、「称賛グループ」の行く末も、「生まれては消える」となる可能性が高い。
実際、流行にのって「称賛グループ」サービスを購入した多くの人は、グループ内で寄せられる称賛の言葉は全て、「コピペ」されたような内容で、インタラクティブ性や面白みに欠け、なかにはバツの悪い思いにさせられるコメントすらあり、3分も経たないうちに、自分からグループを退会してしまったという人も少なくないのだという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月18日