このほど吉林省長春市のあるクリーニング店が自閉症のスタッフ22人を雇っているというニュースが話題になっている。北京青年報が報じた。
クリーニング店の店長・商さんは、2005年に、自閉症などの子供を対象とした言語回復トレーニングスクールを開校した。そしてここ数年、そのスクールに通っていた子供の保護者から、「子供の病気のせいで、雇ってくれるような工場もほとんどない」と聞かされたことをきっかけに、2017年に、自閉症の患者を雇うクリーニング店を開店させた。現在、同店で働く自閉症のスタッフの3分の1は、商さんのトレーニングスクールでかつて学んだことのある生徒たちで、その他の3分の2は募集を見て応募してきた人々だという。商さんは、「彼らにも働きたいという思いがある。きちんと教えれば、ちゃんと仕事もできる」としている。
自閉症のスタッフは働くだけでなく、同時にトレーニングも
商さんは、「スタッフは自閉症でも、サービスの基準は下げていない。出来上がりまで少し時間がかかってしまうが、料金は他のクリーニング店よりも約20%安く、その出来上がりも悪くない」と説明する。
クリーニング店の経営状況に関して、商さんは、「開店したばかりの時は、この業界のことをあまり知らなかったため、やや遠回りをする形になった。しかし、少しずつ客も増え、今は黒字の状態」とした。
その他、同店には健常者のスタッフも5人おり、自閉症のスタッフのサポートをしている。当初は自閉症のスタッフが客から嫌な目に遭うこともあったという。また店で働く自閉症のスタッフに対して、店においてもトレーニングが行われているという。
患者の回復と患者家庭の負担軽減を目指す
商さんによると、「多くの自閉症の患者の家庭は、病気が原因で困窮になってしまう。また、親が離婚していたり、親も病気で薬を飲んでいるといったケースも多い。そのため、自閉症の患者の家庭の状況を改善し、彼らが安定して働けるようになることを望んでいる」と話す。心身の状態を考慮して、自閉症のスタッフが働く時間は1日に3時間としており、給与は平均およそ1000元(1元は約16.6円)という。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月6日
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