文化クリエイティブ製品はここ数年、人々からますます多くの関心と評判を得るようになってきた。とくに、故宮をはじめとする博物館の文化クリエイティブが、独自の道を切り開いてきたことで、文化クリエイティブ市場全体が注目されるようになった。故宮の「口紅」に続き、頤和園は、国産化粧品ブランド「Catkin」と提携、口紅・アイシャド・クッションファンデーション・フェイシャルマスクなどのメイクアップシリーズをネット通販国内最大手「天猫(Tmall)」で初めて発売した。このうち、「百鳥朝鳳」の口紅は、鳳儀紅・鳳翎紅・鳳韶紅の三色展開で、レトロ調からオレンジ系まで、荘重で上品な雰囲気に溢れている。この製品の企画は、頤和園楽寿堂にある、西太后が好んだと言われる粤繍屏風「百鳥朝鳳」からインスピレーションを得たものという。「百鳥朝鳳」のデザインの複製版を製品のケースデザインに採用、3Dハイビジョン着色技術と板金技術を結び付けることで、鳳凰、飛鳥、蝴蝶がいずれも、立体的な浮き彫り模様となっている。また、デザインの縁部分には、埋め込まれた透かし彫りの金糸が施され、その精緻さは非の打ちどころのない芸術品の域に達し、まさに「匠の精神」の神髄といえる。 人民網が伝えた。
頤和園側は、「中国の総合的な国力が高まり続けるにともない、文化に対する自信もますます強くなっている。中国人の根底に根付いている文化のDNAも次第に蘇りつつある。このような時代的背景のもと、頤和園は、自身が持つ文化的基盤と結び付けて、中国伝統文化の文化クリエイティブ実践の道を探求していきたい」としている。