今日3月21日は、二十四節気の「春分」にあたる。春分の日の太陽は、地球の赤道を真上から照らし、地球の各地で昼と夜の長さがちょうどそれぞれ12時間ずつとなる。
春分が訪れると、万物が蘇る。「分」という字は、「昼夜や寒暖を等しく分ける」という意味がある。漢方医は、「養生は、大自然の季節の移り変わりと密接な関係がある。春分という節気の特徴に応じて、バランスの取れた養生を心がけ、特に、五臓の陰陽の調和を重視する必要がある」としている。
現代の人々は、仕事や学習で大きなストレスにさらされている。特に、春が訪れると、「晴れたり曇ったり」の天気が繰り返されるため、人々の気分の浮き沈みも激しくなる。これによって、身体の抵抗力や調節力が低下しがちだ。
「春の乾燥」を防ぐには、気のもち方が重要な鍵を握っている。自分のマイナスな気分を緩和・調節する術を身につけ、自分をリラックスさせ、出来る限り穏やかな気分を保ち、気分の浮き沈みを避けるよう努めたほうがよい。
規則的な生活リズムを保つことも、「のぼせ」を防ぐ重要なポイントだ。十分な睡眠をとり、夜更しや疲労回避に努めることで、身体の免疫力を引き上げることができる。特に、のぼせやすい人は、規則的な生活を続け、過度に疲労しないように心がける必要がある。
食事の面では、節度ある飲食という原則をまもり、バランスの取れた食事をベースに、新鮮な野菜・果物をたくさん摂ることで、水分やビタミンを十分に体内に摂り入れることが必要だ。また、キクラゲ、ダイコン、セリやリンゴ、ユリ、梨など身体を冷やす作用のある食べ物を適宜摂るのも良い。解熱・解毒作用があるだけでなく、ほてりや皮膚のかさつき、乾燥を抑える働きもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月21日