「一帯一路」(the Belt and Road)は観光資源が豊富に集積したエリアで、世界の文化遺産の80%がここに集まり、国は60ヶ国以上、人口は44億人に上り、世界で最も活力と潜在力にあふれたゴールデン旅行ルートとされ、世界の重要な国際観光客の純流入地でもある。中国経済情報社と携程旅行網がこのほど共同で作成・発表した「2018年『一帯一路』観光ビッグデータ報告」の試算データをみると、18年に中国から「一帯一路」を共同建設する国々へ出かけた人は延べ3千万人の大台を突破し、こうした国々が日本と米国を抜いて、中国人観光客が真っ先に選ぶ海外旅行の目的地になっていることがわかる。「北京日報」が伝えた。
中国観光研究院が提供したデータによれば、中国から「一帯一路」共同建設国への観光客数が年々増加し、13年の延べ1549万人から17年の延べ2741万人に増え、5年間で77%増加し、年平均成長率は15.34%だった。文化・観光部(省)の情報に基づくと、第13次5カ年計画(2016〜20年)期間に中国は「一帯一路」共同建設国へ2千億ドル(約22兆4100億円)を超える観光消費をもたらすという。
観光ビザの発給要件緩和は国際観光の急速な発展を促進する重要な要因だ。同報告の課題チームが関連データを整理したところ、今年4月1日現在、「一帯一路」共同建設国51ヶ国が中国人観光客向けにビザの緩和・円滑化政策を打ち出したという。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月25日