湖南省長沙市にある湖南渉外経済学院国際貿易専攻の大学4年生である全雪苗さんは5月31日、微博(ウェイボー)を更新し、「大学の食堂で食べたメニューを4年間ずっと撮り続けてきたけれど、もう携帯のアルバムに新しい写真を追加することはできなくなってしまった」と書き込んだ。微博の中で、全さんは4年間に大学の食堂で食べたメニュー729食分の写真を投稿した。北京青年報が伝えた。
大学の食堂で食べたメニューの写真を4年間ずっと撮影し続けたことで、全さんはネットで大人気になった。ネットユーザーの間でも好評を博し、さらには全さんが通う湖南渉外経済学院も彼女の微博から、「一番好きなのは、午前中4時限目の頃、窓を開くと食堂から漂ってくる美味しそうな匂いをかぐこと。すぐに頭の中がジャージャンメンや黄燜鶏米飯(鶏肉のピリ辛煮込み鍋とライスのセット)、紅焼魚(魚の煮込み)などでいっぱいになる。残念なことに、今年6月に卒業した後は、4年間も撮り続けてきた食堂メニューの写真をもう新しく撮ることができなくなってしまう」という記事を転載した。
6月3日、全さんは取材に対し、4年間ずっと大学食堂のメニューを撮り続けるのはとても当たり前のことだったと述べた。「私は日々の生活を大切にしている。普段から携帯や文章で自分の生活のちょっとした一コマを記録していた。食事する時にメニューの写真を撮影するのも習慣になった」と全さんは語った。全さんによると、大学4年間の生活の記録として撮ってきた写真だけで、ポータブルハードディスクのうち200GB以上を占めているという。
全さんは大学1年生の頃から大学食堂のメニューを撮影し始めた。毎回食堂で食事をするわけではないが、4年間で撮影した写真は計900枚以上になる。今回微博に投稿したのはその一部に過ぎない。これらの写真を微博に投稿した理由は、卒業が迫っているからだ。「数日前、大学4年間に撮った写真を見返していた時、食堂メニューの写真をこんなに多く撮っていたことに気づいた。記念にするために、30分ほどかけてコラージュ写真にまとめ、微博に投稿した」と全さんは語った。
しかし、思いもよらないことに、記念のために投稿した写真がネットで話題になった。全さんによると、突如としてネットで人気が爆発し、微博からの通知が多すぎて携帯が「麻痺状態」になってしまい、ネットの接続を切って通知を受け取れないようにするしかない状態だという。(編集HQ)
「人民網日本語版」2019年6月5日