中国、「信頼できないエンティティ・リスト」構築へ

人民網日本語版 2019年06月01日13:00

中国商務部(省)の報道官は5月31日、中国は「信頼できないエンティティ・リスト」を構築する方針であることを明らかにし、それに関する記者の質問に答えた。人民日報海外版が伝えた。

【記者】中国政府が「信頼できないエンティティ・リスト」制度を打ち出した理由は?

【報道官】現在、世界の経済発展は、不確定要素、不安定要素が増え、一国主義、保護貿易主義が台頭し、多国間貿易体制は深刻な危機に直面しており、正常な国際貿易活動が妨害を受けている。一部の外国のエンティティは、非商業的な目的で、正常な市場の規則や契約の精神に反して、中国企業に対して、封じ込み、供給停止及びその他の差別的措置を講じて、中国企業の正当な権益を損ない、中国の国家安全や利益を脅かしているほか、世界の産業チェーン、サプライチェーンの安全をも脅かし、世界経済に打撃をもたらし、関連の企業や消費者の利益を損なっている。

国際貿易規則や多国間貿易体制を守り、一国主義、保護貿易主義に反対し、中国の国家安全、社会の公共利益、企業の合法的権益を守るために、中国政府は「信頼できないエンティティ・リスト」を構築することにした。

【記者】中国は何を根拠に「信頼できないエンティティ・リスト」制度を構築するのか?

【報道官】中国政府は、中華人民共和国の「对外貿易法」、「反独占法」、「国家安全法」などの関連の法律法規に基づき、「信頼できないエンティティ・リスト」を構築することにした。非商業目的で、中国のエンティティに対して、封じ込みや供給停止またはその他の差別的措置を講じたり、中国企業や関連の産業に対して実質的な損害を与えたり、中国の国家安全を脅かしたり、脅かす可能性のある外国法人、その他の組織、または個人をリストに盛り込む。

【記者】中国はリスト入りした組織や個人に対してどんな措置を講じるのか?

【報道官】「信頼できないエンティティ・リスト」に入った外国法人、その他の組織または個人に対して、必要な措置を講じる。具体的な措置は近く発表する。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年6月1日

  

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