中国全域をカバーする5万分の1スケールの土壌科学データバンクが完成

人民網日本語版 2019年07月15日14:33

中国農業科学院の最新情報によると、同院デジタル土壌チームがリード・実施する「中国5万分の1スケール土壌図書文献の編纂及び高精度デジタル土壌構築(2005−19)」はすでに中国全域を網羅する5万分の1スケール土壌図書文献の編纂及び土壌科学データバンクの構築を完了しており、全国土壌断面図データ集の作成を間もなく完了する予定だ。科技日報が伝えた。

プロジェクト責任者で中国農業科学院資源区画所研究員の張維理氏によると、土壌断面図データ集は国家自然資源の基本的な資料の一つだ。中国の土壌科学ビッグデータの建設は20年間の歴史があり、中国全域を網羅する5万分の1スケール土壌図及び高精度デジタル土壌を構築した。これは現在の中国で最も整った、詳細な土壌資源・品質科学記録であり、全国各地の各種土壌科学データを1ヘクタール単位で提供できる。これにより中国の価値にして1000億元(1元は約15.7円)の貴重な土壌調査成果が永久に保存され、機関・業界・地域を跨ぐ伝播と応用が実現される。これにより中国が大量土壌要素スマート化抽出、マンマシンインターフェース型土壌図の作成・表現など複数の技術分野において世界トップ水準に躍進している。「中国土壌断面データ集」は全26巻・28冊で、初めて県別土壌図及び土壌断面図の理化性質の形により、詳細な土壌資源及び品質科学データを提供している。農業、林業、環境、気象、国土、水利などの機関が土壌品質状況を知り、土壌資源を科学的に利用し、グリーン農業、特色ある農業、節水農業を発展させ、耕作地の保護・育成、科学的な施肥、ノンポイント汚染対策、基本的な畑の保護を行うため基礎データを提供することができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年7月15日

  

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