「ゴミ箱」が爆発的な売れ行き 1日に注文2千万のケースも!

人民網日本語版 2019年07月12日13:08

「本当に信じられないほど売れている!」と現在の状況について話すのはゴミ箱の製造販売業に携わる符永林さん。彼のビジネスデスクの上にはミニサイズの「上海バージョン」ゴミ箱が4個置かれている。銭江晩報が伝えた。

連日、7~8台の大型トラックが彼の会社の前に並んで停車しており、作業員100人以上が24時間交代制で生産に取り組んでいるが、絶え間なく入って来る注文に到底対応できない状態が続いている。

符さんの部下である羅武軍さんも、大きな変化の真っただ中にいる。「以前は、私が顧客開拓に一所懸命だったが、今ではそれが逆転しており、顧客自らが会社に足を運んで注文してくれる。我々は、現金取引の顧客の注文だけを受けている」と話した。周囲の友人たちから見れば、羅さんはもともと「ゴミ箱のセールスマン」だったが、いまや彼は、ゴミ分別の「講師」になっている。

また、こうした工場の背後で沸き起こっているのは、「プラスチック製品王国」と言われている浙江省台州市に、眼の色を変えて金脈を探り当てようと大勢の人々が押し寄せていることだ。彼らは今、ひと財産を築こうと企んでおり、なぜなら、「ゴミ箱でひと儲けする人の中には、1日で2千万の注文を受ける人もおり、これはまるで金鉱を掘り当てたのと同じだ」と考えているからだ。

〇プラスチック製品メーカーに思いがけない富をもたらしたゴミ分別政策

符永林さんが営む九淵塑業公司は、2ヶ月あまり前から、このような忙しさがつづいている。「忙しくなったのは5月からで、祝祭日も連日出勤した。今は2交替・24時間体制で生産しているが、注文に追いついていない」と彼は現状について話す。

ゴミ分別政策の推進によって、符さんの会社のような企業に、思いがけない富がもたらされている。

符さんは、彼のオフィスで、ゴミ分別について研究しており、「大きい豚骨はその他のごみだが、小さな豚骨は生ごみだ。筆入れは回収可能なゴミだが、ボールペンの芯はその他のごみに分類される」と説明した。

本を暗記するように、彼はゴミ分別について熟知しており、彼の会社の従業員も全員これらの知識を身に着けているという。

ゴミ箱の仕事をはじめて10年になる符さんは、市場に関してはかなり正確な判断力を備えており、どのようなモデルが良く売れ、どのようなモデルがあまり売れないか、彼は正しく見極めることができる。とはいえ、時には失敗する場合もあるという。

「本当に予想外だったことがある。単価が100元以上する日本風のごみ箱があった。昨年、私は、高すぎるため市場では売れないと思った。だが、市政府がゴミ分別政策を断行し、本腰を入れたため、このような高額のゴミ箱も爆発的に売れるようになっている」と符さん。

「ちょうど一昨日、ある顧客が会社にやってきて、このタイプの製品を注文したいという。その顧客は、それを西北地方に売りに行きたいというので、私は彼に、『製品価格がこれほど高い上、輸送費もかなりかかる。一体だれが買うのですか?』と尋ねた。するとその顧客は、『全く問題ありません』と答えた。」と符さんは続けた。

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