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映画「我和我的祖国」で1997年の香港地区返還をめぐるドラマを再現

人民網日本語版 2019年08月26日14:23
映画「我和我的祖国」で1997年の香港地区返還をめぐるドラマを再現

7つのストーリーからなる映画「我和我的祖国(Me and my country)」の一つで、薛暁路(シュエ・シャオルー)監督がメガホンを取った「回帰」は、1997年7月1日に香港地区の主権が英国から中国へ返還されたことをテーマにしている。人民網が報じた。

1997年7月1日0時0分、香港地区が中国へ返還された歴史的瞬間を、中国人は今でもはっきりと記憶している。1秒も遅れずれにまさにその瞬間に中国の国旗を掲揚するためには、6月30日23時59分58秒に英国の国旗を降ろさなければならず、その「2秒」のために、中英双方は16回にもわたって交渉を繰り返したことは、ほとんど知られていない。その緊迫の瞬間と涙を誘う感動のシーンが、薛暁路監督の「回帰」で、リアルに再現されている。

当時の中国の外交部(省)礼賓司の副司長で、主権移譲セレモニーの総指揮を務めた安文彬氏にとって、中国の国旗を7月1日0時0分0秒ちょうどに掲揚し、香港の主権を時間通りに中国に返還させることは、最重要任務だった。しかし、それは中英双方の間の最大の争点ともなった。英国側の代表は、7月1日0点0分0秒に英国の国旗を降ろすよう要求していた。そして、一方の安氏は、主権の返還は1秒たりとも遅れてはならず、英国の国旗は6月30日23時59分58秒に降ろさなければならないと主張した。そのわずか「2秒」をめぐって、双方は16回にわたって交渉を重ね、激しい議論が交わされた。154年もの間、英国の統治下にあった香港地区の返還を、中国人は皆、1秒たりとも遅らせたくないと願っていた。そして、安氏をはじめとする人々の水面下での努力が実り、最終的に中国の国旗は7月1日0時0分ちょうどに掲揚された。

ネットユーザーたちは、同映画の予告動画を見て当時の記憶をよみがえらせ、「あの時、まだ小学生で、家族と一緒にテレビの前で、主権移譲セレモニーを見ていた。国歌を歌わずにはいられなかった」、「予告動画の最後に『香港は永遠に中国と共に』の文字が表示された時は、涙がこぼれた」などの声を寄せている。

華夏電影発行有限責任公司が製作する「我和我的祖国」は、陳凱歌(チェン・ カイコー)が総監督、黄建新(ホアン・ジエンシン)がチーフプロデューサーを務め、陳凱歌、張一白(チャン・イーバイ)、管虎(グァン・フー)、薛暁路(シュエ・シャオルー)、徐■(■は山へんに争。シュウ・チェン)、寧浩(ニン・ハオ)、文牧野(ウェン・ムーイエ)の監督7人が1部ずつ担当して、新中国が成立して70年の間にあった、人々の記憶にも残っている7つの歴史的瞬間を再現する。同作品は今年10月1日に公開される。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年8月26日  

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