今年は新中国成立70周年の節目の年。これまでを振り返ると、中国は優れた業績を残してきた。なかでも特に人々に「素晴らしい」と感じさせた業績には、どんなものがあるのだろうか?中国青年報が伝えた。
中国青年新聞社社会調査センターと問巻網(wenjuan.com)は、国慶節(建国記念日、10月1日)に先立ち、2004人を対象とするアンケート調査を共同で実施した。中国がこの10年間で成し遂げた業績について具体的に質問したところ、「中国の有人宇宙飛行、月探査プロジェクト、有人深海潜水、北斗衛星ナビゲーションシステムなど重大なブレイクスルーを実現したことが特に素晴らしい」と答えた人の割合は57.3%、「中国が初の国産空母に建造したこと」を挙げた人は56.9%、「5GやAIなどの技術が世界トップクラスにあることが誇らしい」とした人は56.8%に、それぞれ達した。
1970年代生まれのブルーカラー徐海慧さんは、「中国が航空母艦を建造したことは、私にとって最も誇らしい国の業績だ。航空母艦は、国家の国防力の高さを象徴するものであり、世界で航空母艦を保有している国は非常に少ない。中国が航空母艦を保有していることは、すなわち、中国の国防レベルが世界トップクラスに肩を並べていることを意味している。祖国が強大であることは、国民にとっても大いに誇らしいことだ」と話した。
高校で数学を教えている1979年生まれの于含芬さんは、「国の宇宙飛行事業の進歩は、私にとって最も誇らしいことだ。数学の授業で、いくつかの公式、原理、理論を取り上げるとき、それを最初に唱えた人はほとんど海外の数学者だ。そんな時、私は、もしこれらの理論を中国の数学家が提唱したものならば、どれほど素晴らしいかと常に思っている」とした。
回答者のうち、「中国には、国産大型旅客機C919やステルス戦闘機殲20を保有していることが非常に誇らしい」とした人は45.2%、「北京オリンピックが開催されて成功裏に終わり、国内で初めてオリンピック夏季大会と冬季大会が開かれる北京が非常に誇らしい」とした人は44.7%、「ウシ膵臓由来インスリンの合成やハイブリッド米の栽培などさまざまな世の中を驚かせるような科学技術上の業績を得たことが何よりも誇らしい」と答えた人は43.3%、「党十八大(中国共産党第18回全国代表大会)の開催以来、ターゲットをしぼった貧困支援・貧困脱却が顕著な効果を示したことがとても誇らしい」とした人は42.1%に、それぞれ達した。
1990年代生まれで今年卒業した尹勝男さんは、「もっとも誇らしいのは国が腐敗を抑制する面で顕著な効果を上げたこと。数年前から、社会全体の雰囲気が改善され、社会における公平・公正が保証され、私たち若者により公平に成長可能な環境が提供された。共産党員の一人として、義務と責任を自覚して正しい意識を確立し、それを周囲の人々にも伝えたい」と語った。
また回答者の39.5%は、「中国が世界の高速鉄道大国になったことを最も誇らしく思っている」と答えた。
鉄道システム関係の仕事をしているという沈金忠さんは、「大学では、ディーゼル機関車に関する専攻を学んでいた。仕事をし始めたときは、国内には古い型番のディーゼル機関車しかなかった。当時、中国は高速鉄道の技術を習得する目的で技術者を海外に派遣しており、私もその中の一人だった。実のところ、国内には、1960年代にすでに高速鉄道敷設の構想はすでにあり、高速鉄道の現代化とハイ・テクノロジーに関する研究は、一度もストップしたことはなかった。国の計画と世代を引き継ぐ技術者たちの不断の努力があったからこそ、中国はいま、世界の高速鉄道大国となることができた」と振り返った。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年9月27日