衛星測位応用の力強い発展には終始、宇宙技術の革新と飛躍的進歩が伴う。北斗衛星測位システムは世界4大衛星測位サプライヤーの一つであり、軌道上を飛行中の衛星は現在39基にのぼる。新華社が伝えた。
中国衛星測位システム管理弁公室の楊軍副主任は4日、上海市で開催された第8回宇宙技術革新国際会議において、北斗3号システムの構築は2017年末より超高密度打ち上げの段階に入ったと紹介した。北斗システムは現在、世界にRNSSサービスを正式に提供しており、軌道上の衛星は39基にのぼる。今年さらに5−7基、来年2−4基を打ち上げた後、北斗グローバルシステムの建設が全面的に完了する予定となっている。
楊氏によると、北斗システムは終始、革新型発展を原動力としている。革新により技術発展を駆動し、衛星に搭載される原子時計の精度を3桁高め、衛星の測位精度が着実に向上している。拡張機能を通じ、世界測位・時報性能及び地域ショートメール通信サービスの能力をさらに強化した上で、世界ショートメール通信、国際捜索救助、衛星航法補強、特定エリア精密測位などのサービス能力を追加し、世界の宇宙技術に「中国の知恵」で貢献している。
革新はさらに応用産業の発展を促進した。高品質で安価な北斗チップは28ナノ時代に入りつつあり、地上型衛星航法補強システムを構築することで、中国全土で単一ネットワークによる高精度サービスの提供を実現した。業界及び地域における模範となる事業を展開し、北斗産業の良好な発展を推進した。
楊氏によると、北斗システムは開放と協力、資源共有を終始堅持しており、GPSやグロナスとも互換性を持たせている。北斗測位システムはさらに国際民間航空機関、国際海事機関、3GPPなどの国際機関に加入し、世界規模のサービスへの融合を加速しており、世界の衛星測位に「中国の力」で貢献している。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月5日