四川農業大学が1日に明らかにしたところによると、巴中市にある青峪豚原種場でこのほど、青峪豚体細胞クローンと胚移植技術により妊娠した雌豚4頭が無事23頭の純系の青峪豚を出産した。子豚の健康状況は良好。四川省が非ゲノム編集クローン技術を地方の豚資源の保護に使用したのは今回が初めて。新華社が伝えた。
「巴中土豚」と呼ばれる青峪豚は四川省の豚の品種で、四川省畜禽遺伝資源保護リストに登録されている。
今回の体細胞クローン豚の研究開発を主に担当した四川農業大学と四川省畜牧総駅は協力し、一連の品種保護新技術の研究開発と利用に取り組んだ。四川農業大学動物科技学院の朱砺教授が率いるチームは2017年に「青峪豚冷凍精液の生産及び重要経済性状の発掘」プロジェクトを開始し、成熟した冷凍精液生産・保存技術を形成した。朱氏のチームは2018年に四川省の地方豚品種の冷凍精液を生産し、父系血縁の保護を実現した。
朱氏のチームは今年3月、アフリカ豚コレラの地方品種資源への脅威に対応し、遺伝資源の保存と生体回復を実現するために、巴中市巴山牧業股フン有限公司(フンはにんべんに分)と協力し青峪豚体細胞クローン試験を展開した。チームは5月、クローン胚を育成した。6月には4頭の代理出産雌豚の胚移植を行った。
朱氏は「体細胞クローン青峪豚の出産成功は、地方豚遺伝材料の長期保存及び生体回復を実現した。四川農業大学が重要な疫病発生時に、地方の豚品種の遺伝資源を保護する総合的な対策を全面的に確立したことを証明した。これは現実の生産に対して重大な意義を持つ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月8日
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