2019年の映画市場は既に最終コーナーに入っている。現時点で、年間興行収入は累計582億元(1元は約15.5円)で、最終的に2018年の609億7600万元を超えるのはほぼ間違いないとみられている。残り約1ヶ月の間に、映画12作品が続々と封切られる予定で、同じ日に数作品が封切られるという熾烈な戦いも見ることができそうだ。北京青年報が報じた。
まず先頭を切って11月29日に封切られるのは、女優の趙薇(ヴィッキー・チャオ)や俳優の葛優(グォ・ヨウ)、喬杉(チャオ・シャン)らが出演する「両只老虎(Two Tigers)」、そして「007」で知られる俳優のダニエル・クレイグと「キャプテン・アメリカ」で知られるクリス・エヴァンスがタッグを組む「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」、盧庚戌(ルー・グンシュー)が監督を務める、人気の曲を映画化した「一生有■(■はにんべんに尓)」の3作品だ。
「両只老虎」は、葛優演じる不器用な誘拐犯が、人質にした頭の切れる女性に反対にうまく利用されてしまう物語。初めは仲が悪いものの、二人が少しずつ意気投合していくストーリーだ。
「両只老虎」の最大のライバルは同日公開の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」。同作品では、ダニエル・クレイグ演じる私立探偵・ブノワ・ブランが自殺と見られていた小説家の死の真相を解明していく。英国のアガサクリスティの推理小説に作風が似ており、「007」のダニエル・クレイグと、「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンスが共演するこの作品に、多くのネットユーザーが注目しており、「今年絶対に見ておきたい映画トップ10」に入っている。