中国のナイトタイムエコノミーを一層輝かせるには?

人民網日本語版 2019年11月28日10:36

これまで単調で物寂しかった夜の時間が、今や豊かで鮮烈なものに変わりつつあり、ニーズから生まれたナイトタイムエコノミー(夜間経済)が無視できない流行のキーワードになった。このほど開催された2019年中国ナイトタイムエコノミーフォーラムで、中国観光研究院が「2019年中国ナイトタイムエコノミー発展報告」を発表した。それによると、中国ではナイトタイムエコノミーの市場規模が拡大を続けており、その中では入場料収入頼みの入場券経済が低迷を続け、夜間の外食が引き続き中心を占め、文化・レジャーがニーズのブルーオーシャンになったという。「経済日報」が伝えた。

巨大な消費のポテンシャルが発揮されつつある

青年層のライフスタイルの変化により、彼らが夜間消費の中心になった。同研究院がまとめたデータでは、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が夜間の観光消費のうちそれぞれ40.0%と19.8%を占めた。北京市文化・観光局の党組メンバーで副局長の王粤氏は、「地下鉄の終電で見かけるのは若い人ばかり。ナイトライフと若い人の結びつきは緊密だ」と話した。

ニーズを受けて、巨大な消費のポテンシャルが発揮されつつある。資料によると、中国の消費の60%が夜間に行われていることで、ナイトタイムエコノミーの発展は人々の素晴らしい生活に対するニーズを満たすための必然的な選択であるだけでなく、消費を拡大し、経済の質の高い発展を後押しするための内在的要求にもなっている。

ナイトタイムエコノミーに詳しい趙一静氏は、「観光客が都市で夜に観光したがる原因はさまざまだ。たとえば夜景が美しいとか、夜にレジャープログラムが多いとか、夜間の観光商品には独特の魅力があるなどだ。しかし観光客が都市で夜に観光したがらない原因は実に簡単なことで、交通の便が悪い、公共施設が整備されていない、安全が確実に保障されないの3点に尽きる。政府主管部門はナイトタイムエコノミーを重視するなら、夜間の安全性、交通、緊急時対応施設、公共サービスなどで政策の協調と保障を強化するべきだ」と述べた。

また趙氏は、「夜間消費の種類をみると、ナイトタイムエコノミーが比較的優良な発展を遂げる都市は、外食消費の割合が7割を超えている。ここからわかるのは、夜間観光は夜市とライトアップショーだけではないということだ」と述べた。

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