今回のサミットで取り上げられそうな重要議題である中日韓自由貿易協定(FTA)交渉に多少の突破口が開かれるかどうか、外部は強く注視している。
ある学者は地域のバリューチェーンや統合の観点から見て、中日韓がFTAを締結できた場合、アジア地域における整った産業チェーン及びバリューチェーンの構築にプラスの作用を及ぼし、アジア地域さらには世界の製造業の品質向上と規模拡大に寄与すると指摘する。また、FTAは貿易・投資障壁の撤廃や引き下げにも寄与し、市場規模を拡大し、域内の各種資源の合理的配置をさらに促進し、生産効率と競争力を高め、最終的に共同繁栄を実現する。
劉氏は「1つの重要な趨勢は『中日韓プラスX』の多元的『ジグソーパズル』である、第四国、第五国市場協力の共同開拓となる。また、3カ国は『一帯一路』プラットフォームを利用して、各自が優位性を持つ資源を組み合わせ、協力をさらに豊富で多元的なものにする後押しが完全にできる」と指摘する。
「保護主義と一国主義が台頭する中、この時にサミットを開催することは『開放協力の強化、共同発展、現行の多国間体制の維持、保護主義への反対が各国にとって最も自然な発展の道である』という重要なメッセージを世界に発するものとなる」。劉氏は「3カ国はいずれも多国間主義と自由貿易の受益者であり支持者であるからだ」と説明する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年12月23日