ブラジル・サンパウロ州研究財団(FAPESP)産業革新分野の専門家であるフェルナンデス氏はこのほど取材に対し、「中国が科学技術の先端分野で世界が注目する成果を上げている重要な理由の一つとして、高みに立った国家発展戦略によるものだ。革新駆動発展戦略の重大計画を決定し、革新型国家の建設を加速すると打ち出した中国は、科学技術強国に向かい着実に進んでいる」と述べた。科技日報が伝えた。
フェルナンデス氏は、「中国は近年、一連の重大な科学技術成果で世界から注目され、熱い議論を呼んでいる。中国の革新型テック企業は速い発展を遂げており、一部の中国ハイテク企業は世界の関連分野の重要勢力になっている。中国は革新駆動発展戦略の推進に取り組んでおり、人工知能(AI)、航空・宇宙、クリーンエネルギーなどの分野で実り多い成果を上げている。革新は中国経済の質の高い発展を推進する新たなエンジンになりつつある」と指摘した。
今回の国家科学技術奨励大会では、金属材料、化学工業、建築、機械、農業工学などの分野の受賞成果は、グリーンな発展理念をさらに際立たせた。科学技術は革新駆動発展の「最大の原動力」としての役割が一層高まり、現れ続ける重大科学技術成果は、中国の質の高い発展の実現に力強い科学技術のサポートを提供している。
フェルナンデス氏は「科学技術分野の発展は、中国人の生活を絶えず改善している。中国は短期間内に世界最大規模のネットユーザーを抱えるようになり、世界最大のEC市場を育成した。中国ではモバイル決済が広く応用されている」と述べ、次のように指摘した。
「中国が革新駆動型の国家建設を強化し、革新駆動発展を堅持していることは世界的な意義を持つ。中国とブラジルの科学技術革新をめぐる協力は相互補完性が高く、高い発展のポテンシャルを秘めている。航空・宇宙、情報技術、バイオ技術、農業・牧畜・林業、養殖、医薬・衛生、エネルギー・鉱産物などの多くの協力協定に署名している。双方は今後さらにIoT(モノのインターネット)、情報通信技術、新材料などの分野の協力を拡大する。双方が科学技術革新をめぐる協力を通じ、両国経済のモデルチェンジ・高度化、社会の民生改善により大きな貢献を成し遂げることを願う」(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月14日