清華大学精密機器学部の尤政院士、臨床医学院の董家鴻院士が中心になり研究開発した新型コロナウイルス肺炎スマート診断補助システムがこのほど応用テストに合格し、臨床試験運用段階に入った。科技日報が伝えた。
董氏によると、同システムはスマート化画像診断、臨床診断、臨床分類の3大機能を持つ。同システムには3大モジュールが含まれ、うち画像診断モジュールは主に新型コロナウイルス肺炎新患患者の貴重な臨床資料のビッグデータ分析に基づき、人工知能(AI)アルゴリズムにより同疾病のCT画像特徴のディープラーニングを行い、新型コロナウイルス肺炎画像のスマートな識別を実現する。臨床診断モジュールは衛生健康委員会が発表した「新型コロナウイルスによる肺炎の診療案(試行第5版)」に基づき、画像及び疫学、症状、重要検査データなどの臨床情報を結びつけ、スマートな診断を実現する。臨床分類モジュールは呼吸機能パラメータをスマートに判読し、新型コロナウイルス肺炎の深刻度を自動的に判断する。
董氏によると、同システムは短時間内に多くの感染の疑いがある患者の胸部CT検査を行い、ガイドに基づき臨床・画像を結びつけた総合分析を行うことができる。新型コロナウイルス肺炎の診断機能を大幅に強化し、臨床医及び画像診断医の負担を大幅に軽減する見込みだ。また患者は早期診断と迅速な治療を受けることができ、患者の予後の改善と死亡率低下の目的を達成する。一方、同システムは末端病院及びコミュニティ衛生センターの能力を高め、末端医師の新型コロナウイルス肺炎の診断水準を高め、各レベル医療機関の診療水準の均等化を促進する。また同システムは疾病の深刻度に基づき正確な分類を行う。患者のスピーディな分類治療、合理的な医療資源の配分を促す。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月14日