王毅国務委員兼外交部長(外相)は19日、ビエンチャンでラオスのサルムサイ外相主催の中国ASEAN特別外相会議と瀾滄江―メコン川協力第5回外相会議のパーティーに出席した。新華社が伝えた。
王部長はスピーチで「現在、中国国民は心を一つにして新型コロナウイルスによる肺炎と闘っている。苦しい努力を経て、状況に変化が生じつつある。湖北省と武漢市は依然として感染状況の深刻な地域だが、すでに効果的に管理・コントロールされ始めている。湖北省以外の各地の状況については、喜び安堵すべき情報が伝わり続けている。例えば、感染者数が15日続けて減少傾向にある一方で、治癒して退院した人の数は増え続けている。昨日までに、すでに1万4000人以上が治癒して退院した。昨日は重要な意義のある日で、治癒して退院した人の数が初めて同日感染が確認された人の数を上回った。こうした転換的意義を持つ指標は、この感染状況が凄まじい勢いではあるものの、最後には制御可能で、治療可能でもあることを物語っている。できるだけ早く新型肺炎に完全に打ち勝つ自信と見込みが我々にはある」と表明。
「ウイルスは人類共通の敵であり、国際社会が連携して対処する必要がある。この感染状況を前に、中国は孤軍奮闘しているのではなく、世界各国から理解と支持を得ている。現在までに、すでに160か国以上の首脳と30以上の国際組織のトップが電報や書簡で、中国への断固たる支持を表明した」と述べた。
王部長はさらに「ASEAN各国は最初から揺るぎなく中国と共に立ち上がっている。カンボジアのフン・セン首相は日程を変更して、わざわざ中国を訪問し、『困難な時にこそ真心を知る』ということを行動で示した。タイのプラユット首相は自ら制作した動画で、家族のように親しい中国とタイの友情を伝えた。インドネシアの地方警察も、マレーシアの市民歌手も、様々な方法で中国国民に声援を送り、勇気づけているのを我々は目にしている。ベトナムはASEANの輪番議長国として発表した議長声明で、中国の新型肺炎との闘いを全力で支持すると表明し、ASEAN各国共通の心の声を代表して発した。ラオスのサルムサイ外相は明日開催の2つの重要な会議を短期間でしっかりとセッティングした。フィリピンはASEAN中国関係調整国として、ASEAN内で数多くの連絡・調整作業を行った」と指摘。
「ASEAN及び国際社会のこの友情のおかげで、我々は新型肺炎との闘いに打ち勝つ自信を強め、この冬は寒くはなく、春は近く到来するのだと感じている。明日の会議は成功を収め、瀾滄江―メコン川協力をさらに促進し、瀾滄江―メコン川流域経済発展ベルトを構築するだけでなく、『中国とASEANは手を携えて新型肺炎と闘い、各国の人々の健康を守り、地域の衛生上の安全を促進する』という明確かつ確固たるメッセージを世界に向けて発信するものと、私は信じる。この新型肺炎による試練を経て、中国とASEANの関係及び中国とASEAN各国の関係はさらに深まり、昇華するものと信じる」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年2月20日