国務院共同予防・抑制メカニズムは21日に記者会見を行い、科学技術部(省)、国家衛生健康委員会、国家薬品監督管理局の各部門の責任者が新型コロナウイルス感染による肺炎の現状および科学研究による感染阻止の状況について説明した。
衛生健康委の曽益新副主任は、「感染状況には積極的な好転の兆しがみえてきた。2月20日現在、内蒙古(内モンゴル)自治区や遼寧省など14省(区、市)と新疆生産建設兵団では新たに感染が確認された患者は報告されていない」と述べた。
科技部の徐南平副部長は「3薬3プラン」を説明した。それによると、中医学と西洋医学の結合による医学での治療を新型コロナウイルス感染による肺炎の第3版診療プランに加え、目に見える十分な効果を上げた。クロロキンを第6版診療プランに加え、全体として相当な効果を上げた。回復期血漿による治療を第5版診療プランに加え、重症・重篤患者の治療に利用された。また3種類の治療薬が臨床試験段階にある。1つ目はファビピラビルで、これまでの経過ではまずまずの効果を上げている。2つ目は幹細胞治療で、これから臨床試験の規模を拡大する。3つ目はレムデシビルで、非臨床試験では良好な抑制作用がみられたという。
国家薬品監督管理局の陳時飛副局長は、「国家薬品監督管理局はワクチン開発の進展状況を特に重視し、専門家チームを結成して科学研究攻略チームとのマッチングを逐一行い、ワクチン重点プロジェクトを推進している」と述べた。曽氏は、「ワクチンは5本のテクノロジー・ロードマップを踏まえ同ペースで開発を進めており、一部はすでに動物実験の段階に入った。安全性と有効性の確保を前提に、早ければ4月か5月にも一部のワクチンが臨床試験を開始する見込みで、特定の条件の下では緊急使用が実現する可能性もある」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月22日