クラウドに「引っ越し」 新型肺炎で国産品がオンラインに活路 (2)

人民網日本語版 2020年02月25日11:23

ブランドは積極的にクラウドへ移行し、プラットフォームも正確なマッチングとサービスを提供しようとしている。マイクロソフトが打ち出した小売ソリューションは、クラウドや仮想現実(VR)などの技術を利用してショッピング体験を強化する。IT企業・浪潮は動画や「クラウドプラス」などの協同テレワークサービスを無料で開放すると発表した。

これと同時に、拼多多は「農産品生産販売マッチング」を開設し、物流量を底支えするだけでなく、5億元規模の農村支援商品特定補助金と1件あたり2元の配達補助金を設定した。小紅書は「クラウドウィンドーショッピング」などのモジュールを通じて100に近い優良ブランドのオンラインへの転換を行い、対応する普及推進・相互連動メカニズムを整備した。西瓜視頻、ショート動画共有アプリ「Tik Tok(抖音)」などは情報を正確に仕分けして発信し、製品の需給マッチングの効率を高めた。

プラットフォームもオンラインカリキュラムを開設し、オフラインブランドのモデル転換を支援する。自動車産業のネットプラットフォーム・大捜車の関係責任者は、「私たちは春節(旧正月、今年は1月25日)連休期間に多くの自動車メーカーとやりとりをして、一連の自動車販売に関するライブ配信の研究カリキュラムを制定し、その後の進展をフォローしつつ前進している。最新のカリキュラムの平均視聴者数は1万8千人を超えている」と述べた。

クラウドへの「引っ越し」は一時的な動きではなく、小売と製造を結びつける新たなトレンドになる可能性がある。多くの国産品ブランドが目下の模索の動きを契機にスマート化へのモデル転換を加速させている。

ファッションブランド・之禾の創業者・葉寿増さんは、「これまで当社は実店舗におけるサービス・体験の高度化により多く重心を置いてきた。将来はオンライン販売がより多様化し、今の一時的な動きがしっかりと固まって長期的な営業販売スタイルになる可能性がある。これも危機の中にあるチャンスと言えるかもしれない」と述べた。

工業・情報化部(省)によると、同部はすでに製造業企業と情報技術(IT)企業との協力を推進し、クラウドコンピューティングの運用を支援して企業のクラウドへの移行を大いに推進する計画だ。今後は企業が関連の製品・サービスを開発し、豊富で多様な「非接触」ショッピングなどのモデルを確立し、生産の協同をしっかり行っていくという。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年2月25日

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