新型肺炎の防疫と生産再開を両立させる上海臨港新片区

人民網日本語版 2020年02月24日16:01

2019年12月7日に空撮した上海臨港新片区にあるテスラの工場「ギガファクトリー」。駐車場にはテスラ・モデル3が並んでいる。(撮影・佚名/人民図片)

上海自由貿易試験区臨港新片区にある、電気自動車メーカー・テスラの工場「ギガファクトリー」は半月以上にわたる生産停止を経て、今月10日に操業を再開。巨大な工場で今、従業員らが忙しく働いている。専用通勤バスや自家用車で出勤する2000人以上の従業員は毎朝、赤外線による体温測定エリアを通過して工場内に入場し、自分の持ち場に着く。人民日報が伝えた。

広大な空地で建設が始まり、わずか10ヶ月あまりで年間目標生産台数50万台の大規模工場が完成し、稼働が始まるという自動車業界の奇跡が同試験区で起きた。そして、今年1月7日には、初ロットの出荷が行われた。テスラ中国の販売店によると、新車の納車は4ヶ月以降まで順番待ちになっている。そのため、テスラが生産能力を拡大して、購入者に一日でも早く納車できるよう準備を進めていた矢先、新型コロナウイルス感染拡大が深刻になり、春節(旧正月、今年は1月25日)明けの1月31日に予定していた操業再開日を延期せざるを得なくなった。

新型肺炎対策の手を緩めることはできない上、生産再開をいつまでも先伸ばしにすることもできない情勢を前に、臨港新片区管理委員会は、「困難な時ほど、企業にサービスを提供する『役に立つ役人』になり、しっかりと目を光らせて、勤勉に行動しなければならない」と、管轄区内の一定規模以上の企業(年売上高2000万元以上の企業)に、防疫連絡員を派遣し、企業が防疫のボーダーラインを敷き、操業、生産を再開できるようサポートした。

同管理委員会の新産業・テクノロジーイノベーション処の主任科員である孫筱和氏は今月5日、「ギガファクトリー」に防疫連絡員として派遣され、すぐにテスラと話し合いを重ねて防疫案とリスク対応プランを制定した。「テスラは、たくさんの防疫方法を制定している。例えばエリア内の管理徹底や、200メートルごとに消毒棚を設置したり、従業員が食事をする机に隔離板を設置したり、仕事以外の時は従業員が3人以上集まることがないようにしたりしている」と語る。

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