第3回中国国際輸入博覧会のオンライン出展契約調印式が開催

人民網日本語版 2020年03月05日16:39

2月26日午後、第3回中国国際輸入博覧会の初のオンライン調印会が開催され、著名企業4社が出展契約に調印した。調印済みのブースの面積は計画面積を50%上回っており、その出展者募集の進捗ペースは前2回の同期を上回っている。新華社が報じた。

国家エキシビションセンター(上海)輸入博覧会展覧部の周伶彦・副総経理は、「現状からして、新型コロナウイルスの感染状況が第3回中国国際輸入博覧会の企業商業展出展者募集業務に対する影響は限定的だ。例年の状況からすると、今は出展のための契約に調印する企業が集中する時期で、感染が拡大していると言ってもそれを遅らせることはできない。そのため、オンライン調印会の形式を採用した」と説明する。

周副総経理によると、これまでに中国国際輸入博覧会は2回開催され、出展企業の収穫は大きかった。感染状況も、常連企業や新規企業の熱心な出展意向を妨げることはできないとし、「感染の発生と流行により、企業商業展の出展者募集業務には確かに一種のハードルをもたらしたが、逆にチャンスももたらしている。例えば、医療業界の関連企業は、これを機に中国市場を深く掘り下げたいと考えている。また、技術装置や自動車、消費品、食品、農産品、サービス貿易などのブースの企業の多くもこれを機に、同博覧会のプラットフォームを通して、ウイルス感染拡大による影響の埋め合わせをし、さらに業務を拡大したいと考えている」とした。

26日にオンラインで出展契約に調印したフランスのミシュラングループは同博覧会に初めて出展する。世界でトップのタイヤメーカーであるミシュランが、各種展覧会に自ら出展するのは珍しい。しかし、前2回の同博覧会を見学し、今回出展することに決めたという。ミシュラン中国エリアの偉書傑最高経営責任者(CEO)は、「オンライン調印会は、中国国際輸入博覧会の開催者の知恵と誠意を反映している。私は第3回中国国際輸入博覧会が必ず成功裏に開催されると信じている。また、中国市場や中国経済の前途も明るいと確信している。同博覧会は、世界経済をけん引する最も有力な『武器』の一つになるだろう」との見方を示した。

同博覧会に初参加となる日本の精密機器メーカー・セイコーエプソン中国エリアの深石明宏総経理は、「感染の発生と流行は中国経済に対して一定の影響を与えるものの、中国市場を30年深く掘り下げてきた経験からして、中国経済の基盤は依然として安定しており、開放、協力の姿勢、広い市場の可能性は影響を受けていない」との見方を示した。

オンライン調印会には、常連企業も参加した。例えば、日本の武田薬品工業は第1回中国国際輸入博覧会に出展したものの、買収・統合が理由で第2回には残念ながら出展できず、今年は全く新しいイメージで戻ってくる。武田薬品(中国)の単国洪総裁は、「今年の博覧会では、希少疾患、ガン、消化・神経科学などの治療の分野の強力なイノベーション能力をPRする。今後数年、当社は中国市場で15種類以上の新しい薬を発売する計画だ」と話す。

フランスのイーストメーカー・ルサッフルは第2回中国国際輸入博覧会開幕前に、早くも意向書に調印し、第3回のブースを確保した企業の一つとなった。ルサッフルの浦建菲・中華圏総裁は、「予定通り契約に調印できないのではと心配していた。でも、調印できたので準備にすぐに取り掛かることができる。当社は前2回に参加してたくさんの注文を得た。獲得感に満ちている」と話す。

現時点で、第3回中国国際輸入博覧会の調印済みのブースの面積は計画面積を50%上回っており、出展を申し込んでいる企業の数は1000社以上、出展者募集の進捗ペースは前2回の同期を上回っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年3月5日

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