中核集団が21日に発表した情報によると、国際熱核融合実験炉(ITER)が現地時間21日フランスで、デュワーベースの引渡セレモニーを開いた。これによって中核集団が中心となる中仏コンソーシアムは数々の困難を乗り越え、デュワーベースの引き渡し及び設置準備作業を予定通り展開し、「人工太陽」中核設備の今後の設置作業の全面的な展開に向け有利な条件を整えた。また世界の原子力産業が感染症の挑戦を受けながら、流れに逆らい発展するための自信を深めた。科技日報が伝えた。
これは中国が原子力の高級市場に向けて踏み出した実質的な一歩だ。中国が核融合国際協力に深く参加し、未来の中国の核融合炉を独自に設計・建設するため確かな基礎を固めた。
制御可能な核融合炉の俗称である「人工太陽」は、世界の核融合研究者が世代を跨いで長期的に取り組んできた人類の未来を明るく照らす究極のエネルギーの夢だ。ITERは国際宇宙ステーションに次ぐ規模の国際ビッグサイエンスプロジェクトだ。中核集団が中心となる中仏コンソーシアムは2019年9月、正式にITERとTAC1設置契約を結んだ。TAC1設置プロジェクトは原発の原子炉、人体の心臓に例えられ、その重要性については言うまでもない。主な作業は、デュワー構造、及びデュワー構造と真空容器間のすべてのシステムの設置だ。デュワーベースの設置はその最初の重要な節目となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月22日