新型コロナウイルス肺炎の中国に関するデマとその真相(下) (4)

人民網日本語版 2020年04月28日09:42

【デマ8】中国から輸入した医療用品は全て粗悪品だ。

【真相】中国は輸出する医療製品に対し厳格な品質検査を行っている。一部の問題は不適切な使用もしくは中国と外国との基準の違いによるものだ。

△ 中国海関(税関)総署のデータによると、2020年3月1日から4月4日にかけて、中国全土で検収のうえ輸出した主な感染予防・抑制物資の価値は102億元(1元は約15.1円)にのぼり、これにはマスク約38億6千万枚、防護服3752万着、赤外線サーモグラフィ241万台、人工呼吸器1万6千台、新型コロナウイルス検査キット284万個、ゴーグル841万個が含まれる。報道されたような品質に問題が生じた製品はごくわずかにすぎない。

△4月2日から、中国政府は政策を打ち出し、医療物品輸出品質管理を強化した。輸出する物品は国家薬品監督管理当局の関連資格を取得しているだけでなく、輸入国の品質基準要求も満たすことを要求している。

△メディアが煽っている中国の医療物品の品質上の欠陥は、調査の結果、主には中国と欧州の製品基準の違いによることが判明している。また、関連機関が物品の使用規程を厳格に守らなかったなどの要因もあった。以下に広く伝わっている代表的な例を2つ挙げる。

Ø 3月28日、オランダのメディアが、オランダが中国から購入したマスク60万枚以上に品質問題があり、衛生省が全て回収したと報じた。中国の関連当局の調査によると、中国側企業は出荷前、オランダの輸入企業に対し、今回輸出するマスクは非医療用マスクであることを伝えていた。輸出時の通関手続きでも「非医療用マスク」の名義で行っていた。

Ø 3月23日、チェコのある衛生官がチェコ放送の取材に対し、中国から購入した新型コロナウイルスの迅速検査キットの誤判定率が80%にも達したと述べた。これについてチェコの保健省副大臣で疫病学専門家のプリムラ氏は、「この迅速検査キットの実際の誤判定率は20%から30%の間だ。一部の医療従事者が操作方法に厳密に従って検査を行わなったためにこのような誤解を招いた。この検査は指向性検査にすぎず、感染を確定するためにはPCR検査を行う必要がある」と明かした。

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