北京に留まったある武漢出身者が見た中国と世界 (2)

人民網日本語版 2020年04月30日14:08

中国人は「アジアの病人」だと非難するメディアもあれば、中国に「損害賠償」を求めるべきだとわめきたてる人もいる。武漢出身である私はこれに心を痛めながらも、滑稽だとも感じている。こうした主張は相手を間違えており、またやり方も間違っている。A型H1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)とエボラ出血熱が襲ってきた時、世界は協力してウイルスと闘い、中国の王毅外交部長(外相)は世界で初めてエボラの感染が深刻な3ヶ国を訪問した域外国の外相となった。それなのになぜ今回新型コロナウイルスが武漢に「上陸」した際には、すべての責任を中国になすりつけ、責任逃れをしようと躍起になる人がいるのだろうか?誰が事実を歪曲したのか?人類共通の利益を守ろうとしているのはいったい誰なのか?武漢出身者である私は、3ヶ月間の観察と思索を経て、国際社会は相互に非難し合うことをやめ、真相をはっきりさせ、科学を信じ、共に協力して現在の困難を克服するべきだと考えるようになった。

私が目にしたのは、中国がこうした非難に対し、終始公開され、透明で、責任ある態度で、国際社会に可能な限りの支援を提供してした姿だ。中国は1月初旬からWHOや各国に感染状況の情報を定期的に報告し、直ちにウイルスの研究成果を共有し、迅速に診療プランと薬物スクリーニング結果を公開した。世界で「パンデミック」が始まった際には、中国は全力で自国の感染拡大を阻止すると同時に、可能な限り各国の感染症対策を支援した。4月22日の時点で、中国は140以上の国と国際機関に何度も緊急医療物資援助を行っており、また今現在援助をしており、WHOに2000万ドル(約21億円)の寄付を提供し、累計16ヶ国に18チームの医療専門家チームを派遣し、156の国・国際機関と109回の専門家テレビ会議を開催した。セルビア進歩党の副党首は、「中国の命に対する尊重は人間性の輝きを放っている」と述べた。

世界各国が共同で感染拡大を阻止することは、人類運命共同体理念に対する深い解釈だといえる。感染拡大を前にして独りよがりでいられる国は1つもなく、国際社会はこれまでのいかなる時よりも団結し協力することが求められている。中国が感染拡大阻止の正念場にあった時、日本政府や社会各界から無私の援助と誠意ある支援が次々と寄せられ、「山川域を異にすれども、風月天を同じうす」が中国で広く伝えられ、この友情を武漢市民一人ひとり、中国人一人ひとりが深く心に刻み付けた。日本で感染が拡大した後は、中国政府と民間が日本にマスクや防護服などの物資を提供した。中日防疫協力によって両国が早急に感染症に打ち勝ち、経済社会と人々の生活が元通りになることを信じる。そして人類運命共同体理念の導きの下で、全人類が最終的に感染症という暗いもやを打ち払い、同じ青空の下でともに素晴らしい未来を創り上げることができると信じている。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月30日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング