国家衛生健康委員会弁公庁は先ごろ、予約診療制度をさらに整備し、スマート病院建設を強化することに関する通知を出し、インターネット診療サービスとインターネット病院の健全かつ迅速で質の高い発展を推進することを明確にした。新華社が伝えた。
5月25日、北京協和病院遠隔医学センターで診療を行う内分泌科の張化氷医師(撮影・張玉薇)。
インターネット診療活動とは、医療機関がその機関に登録した医療従事者を活用し、インターネット技術を利用して、一部の一般的疾患や慢性疾患の再診、ホームドクター契約サービスを患者に直接提供することを指す。同通知はさらに、各病院はオンラインで一部の一般的疾患や慢性病疾患の再診を展開し、積極的に社会と連携して薬配送などのサービスを展開すべきだとしている。これは、一部の患者が今後インターネットを通じて再診と薬の購入ができるようになる可能性があることを意味している。
5月25日、北京協和病院遠隔医学センターで診療を行う内分泌科の張化氷医師(撮影・張玉薇)。
現在すでに行動を開始している病院もある。北京協和病院インターネット診療サービスは5月21日にリリースされ、リリース後初となる患者を診察した。北京協和病院によると、国家衛生健康委員会の「インターネット診療管理規則(試行)」の要求によると、病院の公式アプリで「オンライン診療」の予約が可能な患者はすべて再診患者、つまり半年以内に北京協和病院を受診した患者だという。
5月25日、北京協和病院のアプリに追加された「オンライン診療」機能を見せるスタッフ(撮影・張玉薇)。
北京協和病院が今回リリースしたインターネット診療サービスの対象となる診療科は心臓内科と内分泌科で、運営が安定してから徐々に病院全体の各臨床科・室に拡大する予定。インターネット診療は患者再診の主な流れをカバーでき、病院内のカルテ照会やオンライン問診、検査依頼票作成、処方作成、電子カルテ作成などの機能に対応している。しかも、インターネットで受診した北京の医療保険加入者は、オンラインでインターネット再診費を直接決済することが可能だ。
5月25日、システムの稼働状況を巡回検査する北京協和病院情報管理処インターネット診療開発グループのエンジニア(撮影・張玉薇)。
このほか、専門科の医師が処方を作成した後、さらに臨床薬剤師がリアルタイムで処方を確認し、患者が合理的に薬を服用できるよう一種の「セーフティー機能」を果たす。北京協和病院は今後、「ポイント・ツー・ポイント」の薬配送を実現し、患者が外出しなくても全方位的に全ての診療サービスを受けられるようにする計画だという。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年5月26日