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新型コロナウイルス感染症の流行中に、安全で静かなオフィス環境を確保するため、85後(1985年から1989年生まれ)で2児の母親の張欣さんは毎日、自家用車の中で7時間働いていた。「中国青年報」が伝えた。
それを「一石二鳥の悪くない選択」と言う張さんは独立した企業コンサルタントで、1日に何回も電話会議を開かなければならない。車の中なら子どもに仕事を邪魔されることもないし、家族も仕事中の張さんに気を遣わなくて済む。
北京で暮らす若い2児の母親の張さんは、1日の時間をきっちり配分している。毎朝8時から9時半まで子どもと一緒に朝食を取り、9時半から午後6時まで車の中で働き、昼ご飯は自分だけで食べ、午後6時から11時まではまた家族とともに過ごし、11時以降はスキンケアと仕事の時間、寝るのは深夜の2時から3時だ。
レストランやサービス、金融プラットフォームなどの分野の顧客を抱える張さんは最近、仕事のプレッシャーが高まっている。企業が相次いで操業を再開するのにともない、企業の問題を解決するコンサルタントとして、感染症の影響で不確実になった経済情勢を前にして、企業に正しい決定と戦略のアドバイスをするには、これまでより多くの努力が必要になったからだ。
張さんはこれまでいくつか仕事を変えている。テレビ局で経済番組のディレクターをしていたこともあれば、インターネット業界で起業を試みたことも、ベンチャー企業に勤めたこともある。現在のフリー形式の仕事には満足しており、仕事上の興味や関心にも合っている。より重要なのは、子どもの世話をする時間がより多く取れることだという。
張さんには上は5歳、下は3歳の可愛い女の子が2人いる。感染症の影響で幼稚園が休園になると、家にいる張さんは仕事をする時間がなくなってしまった。毎日、どちらが先におもちゃで遊ぶかとか、どちらかがどちらかのものを壊したとかいった争いごとや喧嘩をいさめるのに忙殺された。
昨年5月、人材募集サイトの智聯招聘が発表した「2019年ワーキングマザーの生活状況調査報告」によると、ワーキングマザーが職場復帰した重要な原因には、「女性にとって経済的自立がとても重要だから」、「社会とつながっていたいから」、「自分がよい状態でいたいから」などがあった。その一方で、「経済的プレッシャーでやむを得ないから」も出産後に女性が職場復帰する重要な原因だという。