2020两会

デリバリーが日本の飲食店の苦境を救うか

人民網日本語版 2020年05月25日10:09

資料写真

歌舞伎町は日本の東京都新宿区にある繁華街で、名実ともに不夜城であり、また外国人観光客が必ず訪れる人気の観光スポットでもある。日本の安倍晋三首相が新型コロナウイルス感染症で「緊急事態宣言」を発令すると、外食産業は営業時間が短縮され、薄暗くなった街の明かり、まばらな通行人、職を失った若者、焦りを募らせる各店舗など、歌舞伎町にも驚くべき変化が見られた。「新民晩報」が伝えた。

数十年にわたり居酒屋を経営してきた女性オーナーは、「こんなに閑散とした歌舞伎町は初めて。うちの店の売り上げは90%減少した。1日にお客さんが1人あればいい方」と話す。71歳の今も店を切り盛りするオーナーは、常連客から、「心配しないで、感染症が収束したら、また飲みに行くから」といったショートメッセージを時々受け取るという。

自炊が人気 健康的な生活に注目

感染症の中、日本政府は国民に不要不急の集まりを控え、不要の外出を減らすよう呼びかけ、テレワークを推奨している。そこで自炊をする、テークアウトする、デリバリーを頼むのが、生きる上で真っ先に必要な「食事をする」うえでの主な選択肢になった。

レシピアプリを開発運営する株式会社ギークワークスがこのほど10歳から60歳までのユーザー1043人を対象に行った、感染症の食生活への影響についての調査によると、70%が「感染症の流行中に台所に立つ回数が増えた」と答えたという。第一生命経済研究所が男女1千人を対象に行った、感染症が生活スタイルや生活意識に与えた影響についての調査では、50.2%が「外食の回数が減った」と答え、「家で食事をする」とした人が37.0%増加した。やむを得ず台所に立った多くの「料理しない派」の人たちもだんだん料理が好きになり、中には「食習慣や生活習慣が大いに改善した」という人もいる。

証券会社で働く佐々木さん(男性)は入社して2年目に入ったばかりだ。普段は仕事が忙しく、シングルということもあって、「とりあえず何か食べればOK」という食生活だった。感染症のため家でテレワークになり、ほとんど家事をしたことのない佐々木さんも自分でなんとかすることになった。「2ヶ月ほど頑張ってみて、料理の腕前が大いに上がった。より大切なのとは健康な食生活の重要性を体でわかったことだ。今は台所で過ごす時間を楽しんでいる。感染症が終わっても、この生活習慣を続ける」と語った。

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