「卒業は寂しさもなく、いたって普通な感じだ」。そんなちょっと違う卒業シーズンを迎えているのは、四川省の成都電子科技大学光電科学・工程学院の卒業生4人。実はルームメイトだったこの4人は全員、シンガポールの名門大学である南洋理工大学の大学院に合格したのだ。中国之声が伝えた。
自分の荷物をカバンに詰めていた4人のうち、古博臣さんは、「今回の卒業は、別れのさみしさもなく、いたって普通な感じ」と話した。
4人は4月には早くも南洋理工大学から合格通知を受け取っていた。あと数ヶ月すれば、4人はまた、場所をシンガポールの大学に変えて、親友として一緒に勉強を続けるのだ。
成都電子科技大学で学んだ4年間について4人は、「寮の部屋は勉強に集中できる良いムードだったので、得るところが多かった」と声を揃える。姫星宇さんは、「一番必死に勉強していた時は、食堂にも行かず、デリバリーを注文して、図書館の外の柵の所で食べていた」と振り返る。
4年間、4人は互いに切磋琢磨して勉強し、一緒に図書館に入り浸った。姫さんは、「僕たちは4人共、あまり自制心がない。だから、勉強に影響しないように、週末以外の時はゲームをしてはならず、それに違反した時は食事をおごるというルールを決めた。驚くことに、4年間、誰もそのルールを1回も破らなかった」と話す。
ネットユーザーからは、「4人を見習わないと」、「そんなルームメイトがいたらいいのに」、「これは甲乙つけがたい実力をもった4人の『4つ巴』の友情だ」など、4人に感心するメッセージを続々と寄せている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月1日