回答者の88.8%が「自分には『達人』と呼べる分野がある」 中国

人民網日本語版 2020年09月07日10:14

技術の達人、音楽の達人、資産運用の達人、生活の達人、オシャレの達人など、中国のネット上で流行している「達人」という言葉は、長年の学習、練習を経て、ある分野で豊富な経験を積み、その分野に非常に精通している人を指す。中には、自分の仕事や専攻とは全く関係のない分野の達人となっている人もいる。あなたにも、自分で「達人」と感じることのできる分野があるだろうか?中国青年報が報じた。

中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網(wenjuan.com)と共同で1007人を対象に実施した調査では、回答者の88.8%が「自分には『達人』と呼べる分野がある」と答えた。00後(2000年以降生まれ)で最も多かったのは、自分は「オンラインショッピング」の達人、80後(1980年代生まれ)で最も多かったのは、自分は「資産運用」の達人だった。回答者の98.2%は、達人型の人を高く評価しており、00後が最も高く評価していたのは「知識」の達人、80後と90後が最も高く評価しているのは「技術」の達人だった。

88.8%「自分には『達人』と呼べる分野がある

化粧品のオンラインショップを経営している林菁さん(仮名、31歳)は、メイクアップの達人だ。同業界の経験はわずか2年だが、各種化粧品ブランドや製品の効果などを知り尽くしている。そんな林さんは、「口紅を例にすると、唇の色、唇の特徴、肌質などによってその効果も変わってくる。私が評価する範囲はどんどん広くなり、客やフォロワーへの提案なども、どんどんプロフェッショナルになっている」と話す。

調査では、回答者の88.8%が「自分で『達人』と呼べる分野がある」と答えた。最も多かったのは、自分は「オンラインショッピング」の達人で、31.3%だった。以下、運動(27.7%)、生活(26.9%)、旅行(23.5%)、オシャレ(23.1%)、知識(22.1%)、資産運用(21.9%)、技術(19.2%)、文芸(19.1%)、恋愛(18.9%)、ゲーム(17.9%)、思想(15.8%)と続いた。最も少なかったのは運営(11.8%)だった。

「自分には達人と呼べる分野はない」という回答はわずか11.2%

北京の大学3年生の趙博韜さん(仮名)は、デジタル製品が大好きであるものの、「達人と呼べるほどではない」とし、「SNSで製品に関する自分の考え、使ってみた感想などを綴り、友達が購入する時はアドバイスもする。でも、僕がフォローしているデジタル製品の達人やテクノロジーの達人には、到底及ばない」と話す。

調査では、自分の達人と呼べる分野は、年齢層によって異なっていた。「オンラインショッピング」の達人という回答を見ると、00後が目に見えて90後や80後よりも多かった。また、「資産運用」の達人という回答を見ると、80後が00後や90後よりも多かった。

趙さんは、「デジタル製品に関する評価の書き込みや動画は、僕の趣味でもあり、気分転換の方法でもある。自分の専攻よりも、熱心に研究している」と話す。

調査では、回答者の79.5%が、「自分の経験値が高く、達人と呼べる分野は、仕事と100%関係しているわけではない」と答えていた。そのうち、62.2%は「少しだけ関係している」と答え、17.3%は「全く関係ない」と答えた。

回答者の98.2%が、「達人を高く評価」し、「技術」の達人が最も高い評価得る

調査では、98.2%が達人型の人を高く評価していた。回答者が最も高く評価していたのは技術の達人で38.5%。以下、資産運用(37.4%)、知識(36.4%)、運動(35.6%)、旅行(33.0%)、オシャレ(31.1%)と続き、いずれも30%以上だった。回答の割合が最も低かったのは運営(19.1%)とゲーム(18.1%)だった。

年齢層別に見ると、00後が最も高く評価しているのは知識と運動の達人、90後と80後が最も高く評価しているのは技術と資産運用の達人だった。

趙さんは、「達人というのは、キーオピニオンリーダー(KOL)だ。動画共有サイト・bilibili(ビリビリ)でフォローしている、あるスマホを測定する『うp主』(動画共有サイト、掲示板、ftpサイトなどで動画、音声ファイルなどのデータを投稿する人)は、あるブランドのスマホの動向をずっと追跡している。初代のスマホまで測定したことがある。スポンサーがいるわけでも、特に経済力があるというわけでもない。測定するスマホの多くは借りてきたもので、測定が終わったら、また宅配便で送り返している」と話す。

そして、「スポンサーにお金をもらって製品をあれやこれやと測定している機関と比べると、自分の趣味であったり、好きだからという理由でデジタル製品を研究している達人の意見のほうをより評価している。フォロワーとの交流を非常の重視している達人もおり、みんなで意見を交換することができる」と話す。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年9月7日

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