北京大学健康医療ビッグデータ国家研究院やエルゼビアなどの機関は29日、「中国病院協会保健医療ビッグデータ応用管理専門委員会設立大会並びにテーマ別学術会議」で、「保健医療人工知能(AI)指数報告書」を共同発表した。同報告書によると、中国は世界保健医療AI科学研究と臨床試験の最も主要な貢献者の一つであるが、学術的な影響力と技術転化の向上が待たれる。科技日報が伝えた。
中国工程院院士で、エルゼビア現地誌選択委員会委員の董爾丹氏は、「先端科学技術と医学の深い融合は保健医療AI発展の基礎であり、将来的に公衆衛生や臨床治療でより大きな役割を果たす。世界の保健医療AI臨床研究は現在まだ初期段階に留まっている。中国は大学と病院を発起の主体とし、疾患のスマート診断に重点を置いている。企業の参加拡大が待たれる」と語る。
医療情報化とバイオ技術の数十年の高成長に伴い、医療データの種類と規模がかつてないペースで増加している。データの爆発的増加により、医療業界は真にビッグデータ・AI時代に突入した。同報告書によると、保健医療AIのテーマと関連する研究分野において、中国の論文発表量と国際協力に占める割合はいずれも世界トップクラスだ。世界の学者の間で注目度の高い、中国の機関が研究に参加している分野には、アルゴリズム、コンピュータビジョン、モデルが含まれる。論文のうち最も高い割合を占めているのは磁気共鳴イメージング、イメージセグメンテーション、医用イメージング。
世界のAI関連臨床試験数の主な成長源は、2017年より中国と米国になっている。今年9月現在、中国はすでにAI関連臨床試験数が世界最多の国になっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月30日