スマホで本を読んだり聴いたり 変わりつつある読書スタイル (2)

人民網日本語版 2020年12月21日10:18

読書スタイルの選択肢が増えたことで生じた変化

簡単にまとめるなら、紙媒体図書や電子書籍を読んだりするほか、オーディオブックを聴くというのも読書の方法の1つと考える人も多い。塗菲さんは、「高齢者はオーディオブックが大好き。特に、車を運転している時に聴くのが好き。これも娯楽の一種だ」と話す。

第17回全国国民読書調査報告によると、2019年、中国の国民の3割以上(31.2%)がオーディオブックを聴く習慣があった。うち、成人の割合は30.3%だった。

読書スタイルの選択肢が増え、「読書の断片化」がここ数年、何度も話題になってきた。紙媒体図書は市場を失ったと嘆く人もいれば、知識の取り入れ方が変わっただけで、それほど懸念する必要はないという人もいる。

「あさい読書」について、中国新聞出版研究院出版研究所の徐昇国所長は、「デジタル化された読書スタイルには断片化されたコンテンツもある。しかし、電子ブックリーダーによる読書を見ると、あさい読書もあれば、深い読書もあることが分かる」との見方を示す。

つまり、注目すべきは、読書のスタイルではなく、その質だ。陶さんは、「読書スタイルが違うというのは、媒体が異なっているだけで、重要なのは、良い本を読んだ時の獲得感、満足感。できるだけたくさんの時間を取って読書することは奨励するに値する」との見方を示す。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月21日

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