WHO、英国で感染力が4割から7割強い変異種を確認

人民網日本語版 2020年12月24日10:50

世界保健機関(WHO)は現地時間22日、英国から報告された新型コロナウイルスの変異種に関する情報を発表した。英国は14日、ゲノム解析により新型コロナウイルスの新たな変異種が見つかったと報告した。初歩的な分析によると、この変異種はヒトの間でより感染しやすく、感染力が4割から7割強く、感染指数が0.4ポイント増の1.5−1.7と見られている。英国では13日までに1108人がこの変異種に感染したことが確認されている。中央テレビニュースが伝えた。

イングランド南東部ではこれまでに新型コロナウイルスの感染者が想定外の急増を見せていた。12月の早い段階で疫学研究とウイルス学調査が行われ、この変異種が見つかった。10月5日から12月13日にかけて、14日間の新規感染者の報告率が3倍以上増加していた。感染拡大以来、英国は新型コロナウイルスの5−10%のルーチンシーケンスを行い、イングランド南東部は4%のルーチンシーケンスを行っている。10月5日から12月13日にかけて、イングランド南東部の50%以上のウイルスがこの変異種だった。遡及研究によると、この変異種は9月20日にまずイングランド南東部のケントで見つかった。その感染者の大半の年齢が60歳以下だった。

WHOはさらなる疫学及びウイルス研究を展開することで、変異種の感染性と病原性の変化を理解するよう求めた。WHOはすべての国に対して、可能であれば新型コロナウイルスのルーチンシーケンスを拡大し、かつゲノム配列データを共有し、特に同じ変異種が見つかったか否かを報告するよう求めたほか、すべての国が現地のウイルス感染水準を評価しかつ適切な予防・抑制措置を講じるべきだとしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年12月24日

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