第2のユニクロ?日本2位のアパレル・グループが中国市場を強化

人民網日本語版 2020年12月23日13:24

日本のファッションとライフスタイルを幅広く提案するショップ「ニコアンド(niko and…)が、中国市場を強化している。

昨年に大陸部の旗艦店第1号が上海市淮海中路でオープンし、長い行列ができる大ブームを起こしてから1年もたたずに、再び上海を選び2号店をオープンした。

2号店はコンセプトショップのモデルを打ち出し、12月19日に南京西路と呉江路に間にある四季坊にオープンした。上下二層からなる店舗の売場面積は1500平方メートルに上り、日本の若者の間で流行するライフスタイル、趣味の雑貨、日用雑貨、衣類・アクセサリーなどが融合したショップとなっている。

ニコアンドは日本2位のアパレル・ファッショングループ「アダストリア(中国名・愛徳利亜)」の傘下にある。同グループの前身は茨城県水戸市にあった株式会社福田屋洋服店で、福田哲三氏が1953年に創業し、主に紳士服を手がけていた。

それから約70年間、店舗を拡大し、チェーン化を進め、ブランドを育成し、現在のアダストリアはユニクロに次ぐ日本最大のアパレル小売企業となり、世界で30を超えるブランドと約1400の店舗を展開する。ブランドにはグローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどがある。

20年度(2019年3月1日から2020年2月29日まで)のアダストリアの純売上高は2223億円に達した。一方、昨年に初めて中国大陸部市場に進出したニコアンドは、グループ傘下で最も急成長しているブランドとなり、20年度の売上高は約320億円に達し、グループ傘下トップブランドのグローバルワークに次ぐ売り上げとなった。

20年8月31日現在、ニコアンドは世界に145店舗を構える。

ニコアンドはなぜ中国進出に成功したのか。この問いに答えるには、このブランドの特徴について話さなければならない。

ニコアンドは07年に設立され、主に衣類・アクセサリーとライフスタイル雑貨を扱ってきた。ブランド名の「niko and…」の「niko」は「わたしのことはわたしが一番知っている(Nobody I know own style)」という意味だ。ターゲットは25歳前後の若者で、個性を発揮し、自分だけのスタイルを作ることを提唱する。「and…」は無限に広がるイマジネーションを表す。

ブランドの扱う商品の7割はオリジナルの衣類・アクセサリーだが、3割のライフスタイル雑貨が若者を引きつけるカギだ。たとえば四季坊店ではxVesselやStanleyといったブランドとコラボした商品を扱う。また商品と陳列の入れ替え周期は45日間と短い。

昨年に大陸部1号店となる淮海中路の旗艦店がオープンすると、あっという間に大人気になった。今年初めには新型コロナウイルス感染症の影響で休業したが、会社側によると同店は今年4月に人の流れと売上高が徐々に通常に戻り、6月には黒字になり、国慶節(建国記念日、10月1日)の連休には1日あたりの売上高が70万元(約1104万円)に達し、通年の売上高は1億元(約15億7900万円)を超える見込みという。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年12月23日

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