雲南キンシコウは中国特有の絶滅危惧種だ。雲南省林業・草原局が22日に明らかにしたところによると、各側が広く建設に参加した雲南キンシコウ全域保護ネットワークの運営開始から1年以上にわたり、雲南キンシコウ生息地で約407ヘクタールの生態回廊の造林・修復が行われ、明らかな成果を上げている。科技日報が伝えた。
雲南キンシコウは瀾滄江と金沙江の間の標高3000メートル以上の狭い高山暗針葉樹林帯にしか生息しておらず、「雪山の精霊」と呼ばれている。個体群の数は約3000頭のみで、すでに国家Ⅰ級重点保護野生動物、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに入っている。
雲南キンシコウ全域保護ネットワークは雲南省林業・草原局が科学研究機関、コミュニティ、企業などと共同で構築したもので、雲南キンシコウ及びその生息地の生態系の保護に取り組んでいる。ネットワークのメンバー機関は現在まで26に拡大しており、1900万元(1元は約15.8円)以上の資金を集めている。雲南キンシコウの生息地の生態回廊の修復、ドラゴントウヒ、タカネゴヨウ、レイスギなどを63万本植えている。同時に総合保護を推進し、雲南キンシコウ全域調査モニタリング、巡回管理・保護の能力を向上させている。コミュニティ公益保護地の建設、コミュニティ生息地回復、公衆教育などを展開している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月24日