中国-NZ自由貿易協定アップグレードによる変化は何か?

人民網日本語版 2021年01月28日11:15

中国-ニュージーランド自由貿易協定(FTA)のアップグレードに関する議定書が26日に調印された。これにより、双方が相互に開放する分野がより広がり、開放のレベルがより高まり、両国の企業と国民により多くのメリットがもたらされることになる。新華社が伝えた。

紙ナプキンや筆記用紙など各種紙類の原料をNZから輸入

中国-ニュージーランドFTAの中で、ニュージーランドは中国から輸入された製品の100%についてゼロ関税を実施し、中国はニュージーランドから輸入された製品の97%にゼロ関税を実施する。

商務部(省)国際経貿関係司の楊正偉司長は、「FTAのアップグレード後、全体的な利益のバランスを基礎に、中国国内のニーズを出発点として、中国はニュージーランドから輸入される木材の紙製品にゼロ関税を実施する。これには繊維板、紙ナプキン、筆記用紙、クラフト紙、ボンド紙、ボール紙、紙製ラベルなどが含まれる」と述べた。

この紙製品ゼロ関税は、中国が国内の木材資源を節約し、国内の関連産業のモデル転換・アップグレードを促進するのをバックアップすることになるとみられる。

また双方の貿易円滑化の面にも一連の注目点がある。たとえば双方は今後、通関手続のさらなる簡素化、リスク管理の運用、情報技術(IT)などの手段により、双方の企業に効率の高い迅速な通関サービスを提供することになる。さらに双方は電子・電器製品の相互認証の専門作業メカニズムを立ち上げ、相互認証の水準を絶えず引き上げるなどを行う。

中国企業のNZでの人的資源・観光開発などのコンサル業務が可能に

双方は市場参入をめぐってさらに開放を進めることを約束した。具体的には、ニュージーランドが法律サービス、プロジェクト・集中プロジェクトサービスなどの分野で開放レベルをさらに高める。管理コンサルティングと関連のあらゆるサービスについての全面的開放を新たに約束し、未来の中国資本管理コンサルティング企業が国境を越える、商業的存在を設立するなどの形式で、ニュージーランドでマーケティング・マネジメント、人的資源、PR、観光開発などのコンサル業務を展開することを可能にした。

このほか中国は航空、建築、海運、金融などの分野でニュージーランドに対する開放を拡大する。

審査ハードル引き下げ 中国の投資家の対NZ投資がさらに容易に

中国資本企業の対ニュージーランド投資に関する交換文書に基づき、ニュージーランドは中国資本への審査のハードルを引き下げ、中国の投資家に環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加盟国と同等の待遇を与えることを確認した。

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