「ダブルギガ」ネットワーク計画 進む中国の新インフラ整備

人民網日本語版 2021年04月09日14:05

国務院常務会議が7日に行なわれ、通信速度の引き上げと通信料金の引き下げの計画を打ち出し、5Gとギガビット級の光ネットワークをそのうちの重点活動の一つとした。これにより中国の通信インフラ環境がさらに次のステージへ進むことになる。中国新聞社が伝えた。

シンクタンクである賽迪智庫の無線管理研究所の周■(金へんに玉)哲副研究員は、「5G時代の到来とともに、モバイル通信がギガ時代に入り、これに呼応して固定ネットワークも第5世代ギガ級スマート時代に入った。ギガ級の5G・光ファイバには超広周波数帯域、超低遅延、超高速といった特徴があり、利用者にこうした特徴を反映したモバイル・固定ネットワーク接続能力を提供することが可能だ」と述べた。

5Gとギガ級光ネットワークは新インフラ整備の中核となる柱であり、全体を支える土台だ。中国情報通信研究院の王志勤副院長はさきに、「全体を見ると、5Gと光ファイバ通信ネットワークを代表とする情報ネットワークは、新インフラの中核的要素であり、国のデジタル経済とデジタル化へのモデル転換にとって極めて重要なデジタル面の土台を構成している」と述べている。

現在、中国3大通信キャリアはそろって「ダブルギガ」ネットワーク計画を打ち出しており、すでに北京、上海などで「ダブルギガ」ネットワークの建設をスタートしている。

周氏は、「相互補完的なダブルギガビットが今後普及すれば、一方で家庭でのスマート応用、遠隔教育、医療サポートなどのシーンが幅広く実現し、家庭用の端末と消費も増えることになる。もう一方で、企業に生産スタイル、経営管理のデジタル化変革をもたらし、多くの新モデル・新業態を生み出し、利用者の相互接続やクラウド接続が便利になり、インダストリアル・インターネット、スマート製造、スマートシティなど多くの分野でイノベーションをけん引することになる」と述べた。

工業・情報化部(省)がこのほど発表した「『ダブルギガ』ネットワーク協同発展行動計画」と国務院常務会議の要求に基づくと、21年末までにギガ級光ネットワークは2億世帯をカバーできるようになり、ギガ級ブロードバンドの利用者は1千万人を超える見込みだ。また23年末までには、ギガ級光ネットワークは4億世帯をカバーし、ギガ級ブロードバンド利用者は3千万人を超えるとみられる。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年4月9日

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