滴滴自動運転、5時間連続の非介入自動運転動画を公開

人民網日本語版 2021年04月09日13:24

滴滴自動運転は8日、世界初となる5時間連続の非介入自動運転動画を公開した。同社の関係責任者は、「非介入とはこの5時間の撮影時間内に、滴滴自動運転の安全担当者が操縦席に座っていたが、その全プロセスで自動車の運転に介入しなかったことを意味する」と述べた。

滴滴自動運転車。写真は滴滴が提供

これは滴滴自動運転チームのソフトウェアがバージョンアップされた後に、最近撮影された路上テスト動画だ。動画撮影は午後に始まり、日中、夕方、夜間が含まれた。テスト車両は上海市嘉定区を走行し、人が密集する嘉亭薈ビジネスエリア、工場エリア、オフィスエリア、住宅エリアなどを通過した。

画面から、一般道のテストシーンが豊富で、歩行者、自転車、バイク、大型車などが行き来した。5時間のテスト中、滴滴路上テスト車両は環境の感知、行動の意思決定、動作計画と制御など各面においてパフォーマンスが安定していることが分かる。

滴滴自動運転の孟醒COO(右下)とUdacityのセバスチアン・スラン創業者兼会長が、夕方のシーンについて議論した。左上は車内カメラの映像、左下はレーザーレーダーの映像、右の中央は操縦席の様子。画像は滴滴が提供。

今回のテストシーンには、狭い区間の追い越し、信号のない交差点での左折、大型交差点でのUターンなどの複雑なシーン、さらには環境感知技術が試される連続的な逆光運転が含まれた。日差しが強いと、人間の運転手は通常サングラスをかけるか車用サンバイザーを使う必要がある。それに対し、滴滴自動運転は各種センサー融合プラン及び日照関連のデータ増強の追加により、さまざまな明度における感知効果を保証し、逆光が強い場合でも歩行者、自動車、その他の物体を正確に認識し、回避するという目的を達成することができる。

動画の中で、夜ラッシュ時が訪れるにつれ、上海市嘉定区の交差点に多くの歩行者と自転車、また日中の走行中にはあまり見られない大型バスが現れた。これらの動的要素の変化と組み合わせは、自動運転の予測、意思決定、計画により厳しい要求を突きつけている。滴滴自動運転車は現在、幼稚園付近などの特定シーンで「安全モード」に切り替え、より慎重に走行するようになっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年4月9日

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