中国1-3月期対外貿易額が29.2%増 対欧米日輸出計48.5%増

人民網日本語版 2021年04月14日14:26

国務院新聞弁公室は13日に記者会見を開き、今年第1四半期(1-3月)の輸出入に関する状況を説明した。それによると、中国の同期の物品貿易輸出入総額は前年同期比29.2%増の8兆4700億元(1元は約16.6円)に上った。このうち輸出は同38.7%増の4兆6100億元で、輸入は同19.3%増の3兆8600億元だった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7592億9千万元の黒字で、黒字額は同690.6%拡大した。

税関総署の李魁文報道官は、「第1四半期の中国の対外貿易の輸出入は『良いスタート』を切った。昨年に新型コロナウイルス感染症の影響があったことから基数が低かったなどという要因はあるものの、感染症発生前の2019年同期と比べても、今年第1四半期の輸出入増加率は20.5%に達し、中国の対外貿易は昨年下半期以降の好調さを維持する流れを保ち続けている」と述べた。

李氏は今年第1四半期の対外貿易が全体として好調さを維持した原因を分析して、「新型コロナウイルスワクチンの接種範囲が徐々に拡大し、グローバル経済の復興に好調な流れがみられるようになったのにともない、グローバル経済・貿易の回復的成長が中国の対外貿易の成長にプラスに働いた」と説明した。

年初以来、グローバル製造業が改善を続けており、3月には米国、ユーロ圏、日本の製造業購買担当者景気指数(PMI)が上昇し、米国は64.7で1983年12月以来の記録を更新し、ユーロ圏は62.5で97年6月以来の記録を更新し、日本は52.7で18年11月以来の記録を更新した。

こうした動きが中国の輸出の急速な伸びをけん引した。税関のデータを見ると、第1四半期の中国から欧州連合(EU)、米国、日本への輸出額合計は同48.5%増加し、輸出全体の増加への寄与度は44.2%になった。

これと同時に、中国国内経済が安定的な回復を続け、製造業がさらに回復したことが、集積回路(IC)やエネルギー資源などの製品の輸入をけん引した。第1四半期の中国のIC輸入量は同33.6%増の1552億7千万個で、原油輸入量は同9.5%増の1億3900万トンで、銅輸入量は同11.7%増の143万6千トンだった。

今年の春節(旧正月、今年は2月12日)に「今いるところで年越し」が呼びかけられたため、春節連休期間にも広東省や浙江省などの対外貿易が盛んな省では、多くの企業が操業を停止しなかったことも、国内工業生産をある程度押し上げ、対外貿易の受注から引き渡しまでの周期を短くした。3月の中国の輸出入を前月と比べると増加率は25%に達し、うち輸出は16.8%増、輸入は35.2%増だった。

このほか、米国など主要エコノミーの金融緩和政策の影響を受けて、グローバルコモディティ価格が急速な上昇を続けており、これも輸入の伸びを後押しした。

最近、中国は率先して地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の国内批准手続きを行ない、加盟国もみな22年1月1日の発効を目指すとしている。こうして中国と他の加盟国との貿易往来が「温度上昇」している。李氏は、「今年第1四半期には、中国とRCEPに加盟する14ヶ国との輸出入額は同22.9%増の合計2兆6700億元に達して、中国の対外貿易輸出入額全体の31.5%を占めた」と説明した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年4月14日

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